第十四話 北の守護神 玄武
文字数 2,525文字
-PM 12時45分-
《老舗丹百貨店》
俺は―――――
一体どうなってんだ····?
な··、なんでこんなとこに立ってんの··?
··そう
俺が立っていた場所··
それは··
さっきまで俺達が居たデパートの屋上にあるフェンスの外側だった··
グラァッ-····
キシャアアァァァーーーーー!!!
ドスンドスンッッ
ヒュッ
·············
··俺は···どうなったんだろう··
もしかして··死んだ··?
··妙にふわふわしているわりに 胸から腹にかけてやたら苦しい··
折角レンにも出会えたのに――――
でも··、これ以上レンに迷惑かけずに済む··か···
なんだ··これ··
··目の前に 蛇がいる··ぞ··
·············
へ、蛇?!
しかも俺の顔より蛇の顔の方がはるかにデカイ!
グイッッッ!!!
···何が何なのかさっぱり分からないまま、いきなり凄い勢いで上に引っ張り上げられた··
吐きそうだぜ··
よく見ると俺の目線の横にデパートのアドバルーンが浮いている··
俺は、恐る恐る下を見た――――――
いや··
落ち着いて今の状況を確認してみると、俺の体に巻き付いているのはどうやらさっきの 蛇の胴体のようだった
俺はどうにもこの蛇に助けられているようである··
と、その時またしても急に蛇が動き出し、俺をデパートの屋上に連れ戻してくれた··
と、言いかけて横を向いた―――――
そこに居たのは···
超巨大な「亀」、だった
さっきの蛇はその亀に巻き付いているようだ
これ··何なんだ··?
正直、人並み外れた巨大さに圧倒される
シャァァーーー····