第七話 デート?

文字数 2,196文字






-AM 9時30分-



 《法願寺》





チュンチュンッ  チュンチュン-···



それでは···、様々ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした····!
はいはい、遠慮なくまた遊びにおいでね~っ!
お、お風呂の件はちゃんと請求をして下さいねっ!!
大丈夫よ~、私と掌ちゃんの仲だからね~!
色々と有り難うございました···!
···アスマ君はまだまだ若いんだから、これから先の事を諦めないようにね
は、はい····
それでは、失礼致します···!



そうして、俺達は法願寺を後にした··



··今日は取り敢えずレンに命を救われたお礼と、此れから先の迷惑料としてレンに何かを贈ろうかと思っていたのだが··



 レンが欲しい物なんて、この俺に分かるわけもなく··           

                                                     

                            


···レン、
はい?
えーっと····
·····?

どうしました?

今日は····さ、日曜日だし···
はいっ!日曜日ですね!
昨日も言ったけど····、俺と··
····?
デートしよう!
!!!!!!!
でっ、ででででデート!!!!
(··昨日、デートしよう何て言われてないですよね·····っ!?)
(···あれっ!?フリーズしるぞ···)
えっと~··、デっ、デート··ですねっ!はいはいはいっ、デート!
だ、だだ大丈夫ですっ!

勿論OKです!

·····良かった···、嫌なのかと思ったよ
嫌だなんて··っ!

ただ、ちょっとビックリしただけで

そっか····
···あ~、因みに今更なんだけど···
は、はい?
レンに、恋人は居ないの?
こ····っ 恋人っ?!

そんなもんいませんよ!



ちょっとだけ··ホッとした

色んな意味で···

                                             

  

   

よし、じゃあ今日は··、天気も良い事だし買い物でもしようか
は、はい···っ











  -AM 9時45分-


     《法願寺駅》



 ♪~♪♪~~♪♪♪



  1番線に電車が参ります-····

お乗りの際は白線の内側までお下がり下さい-····





(デートって··、基本的に何をしたら良いのでしょうか··)
(デート··、した事ないな)








       カタンカタンー··· カタンカタンー···







(····さっきから)
(レンの表情が強ばっているな····)
あー···、っと··  ···レン
へっ?!
こ、この数珠さ
は、はい····
最初は無色透明だったような気がしたんだけど····
あ·····
今は深くてキレイな青色になってる
それは··、私の魂と繋がっている証拠なんです
その青色は、私の持つオーラの色みたいですよ!
オーラ?!
人それぞれ色が違うみたいですけどね~
なるほど·····
レンのオーラの色は、レンと同じでキレイだな
っ!!!!!?
···········
(···自分で言っといてなんだけど、今のはナイわ~··)
そっ、そう言うセリフが簡単に出てくる辺り、女性慣れしてますね?!
····
そ、んなことはないぞ
(棒読み····)
ま、まぁ···、別にどちらでも構いませんが·····
(どっちでもいいとか···っ!)
ちょっと悲しい··
えっ?!

(ショック過ぎて、パス漏れしてしまった···)

·······
······
   


                      ~♪♪~♪~♪~


っ!!



次は-··

神境~ 神境~··


お出口は右側です

                                    



あっ、降りるよ
は、はいっ!










 -AM 10時25分-



   《神境駅》


           ザワザワ-··

   



やっぱ日曜日だと、かなり人が多いな···
そうですね
でも私、あまり出掛けたりしませんのでちょっとテンション上がります
ショッピングとかもしないの?
そうですね、都会の街を歩く事が今でも苦手でして···
あ、でもたまに乗り換えの練習をしています
····乗り換えの練習か
因みにアスマさんは···地元の方なんですか?
うん、そうだよ
それは羨ましいですっ!!
なら、今日は俺のお勧めの店に行ってみる?
はっ、はい!!
っ!!!
···················

(か·····っ、かわ····っ)









   -AM 10時40分-



《桜木町-青葉通り》





わぁ····っ、色々なお店が沢山並んでいますねー!!
何でも揃えられて便利な街だよ!
しかも、Xmasの飾り付けが沢山で益々テンションupです!!
(嬉しそうで安心した···)
·····あっ!
ん?
文房具屋さんです!ちょっと寄っても宜しいですか?
勿論いいよ!









《KA OUZE 文具》




おおっ、かなり大きい文房具屋さんです!コスメとかもあります!
俺もここは頻繁に使うよ
探してる物は大体置いてあるからね
ちょっと拝見してきます!!

(··楽しそうで何より)










-AM11時20分-



あ、そう言えば··

俺も、附箋(ふせん)欲しいんだった

えっと··、何処かな-···
······ん?
······あっ!!



··たまたま窓の外に目を向けた時、見慣れた人物の姿が見えた··





そう··    

それは、昨日俺が待ち合わせをしていた女の子の姿だった···

              


                                

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登場人物紹介

名前 伊吹 遊馬(いぶきあすま)

年齢 19歳

身長 179㌢

体重 63㌔

趣味 弓道、スノボ、漫画、小説


本編の主人公。

極度な霊感体質な事から、有りとあらゆる百鬼から命を狙われている。

それ故に、物事を諦める思考のある性格。

レンに興味を持ち始める。

名前 櫻井 蓮(さくらいれん)

年齢 19歳

身長 150㌢

体重 内緒

趣味 お寺巡り、お経早口言葉、御詠歌


本編のヒロイン 

実家はお祓い家業を営んでいる。

アスマを助ける為に自らを犠牲にするが、犠牲とは全く思っていない根っからのお人好し。

名前 伊吹 悠人(いぶきはると)

年齢 35歳

身長 183㌢

体重 68㌔

趣味 カクテルの調合、アンティーク収集、ドリ車の改造


アスマの叔父【para ti 】のオーナー

自分の息子のようにアスマを可愛がっている。

女性関係には少々だらしなく、それ故に婚期を逃して未だに独身。

名前 宮琵 曄子(きゅうびようこ)

年齢 ???

身長 165㌢

体重 秘密

趣味 七変化、レンの子守


レンの親友

レンとは相当親しい間柄で、学校ではいつも一緒に過ごしている。

その正体は謎に包まれており誰も知らない。

名前 碓井(うすい)

年齢 33歳

身長 185㌢

体重 75㌔

趣味 車、バイク、バギー、


【Para ti 】のバーテンダー

見た目はヤバいく、口調も荒いが

実は紳士。

特にも女性には優しく、執事より人気が高い。アスマの事も可愛がっている。

名前 湊(みなと)

年齢 30歳

身長 177㌢

体重 62㌔

趣味 コース料理やスイーツの試作、海外で食べ歩き、彼女募集中


【Para ti 】のシェフ&パティシエ

基本的に落ち着いていて物静か。

生まれてこの方、怒った事が無い。

常に食材の事を考えている為、彼女にフラれる事が多い。

名前 ???

年齢 ???

身長 ·············

体重 ·············

趣味 ???


飼い猫のようだが·····?

名前 黒崎 陵(くろさきりょう)  

年齢 35歳

身長 175㌢

体重 65㌔

趣味 野良猫の保護と世話、読書、創作料理


黒猫マートの店長

スーパーの様な品揃えでありながら、実は24時間営業のコンビニ店長。

猫が大好きでとにかく優しい。何事も猫優先のため彼女が出来ない。

名前 櫻井 梗(さくらいきょう)

年齢 26歳

身長 178㌢

体重 59㌔

趣味 酒を飲む、自然の中で小説を読む、使い魔を従える


レンの兄

お祓い家業を営みつつ、神社の神主を勤めている。霊力が強く百鬼は近づこうともしない。··最近彼女にフラれた。

名前 黒鉄(くろがね)

年齢 630歳

身長 190㌢

体重 78㌔

趣味 佐助の守護、佐助と散歩、佐助と昼寝


佐助の飼い猫(人型バージョン)

630年の時を経て、佐助(黒崎陵)との再開を果たし、今を幸せに暮らしている猫又。超級百鬼であり、百鬼の中でも敵はいない程の強さを持っている。


名前 櫻井 蘭蕉(さくらいかんな)

年齢 30歳

身長 160㌢

体重 秘密

趣味 筋トレ、太極拳、少林寺拳法


レンの姉(長女)

基本おっとりしているが、趣味は大体護身術や体を鍛える事。

仕事はグラフィックデザイナーで、中間管理職。

男性との縁がいつもいまいち。

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