ひとときの休息

エピソード文字数 4,044文字










                         -PM 2時20分-



     《二ツ神駅前-黒猫マート》







レン······
はい?
買い物してくのか?
ええ····、まぁ····アスマさんの言う通り、一度帰るのも面倒ですから····
(迷子にならずに、また来る自信もないし····)
お昼ご飯も食べ損ねてしまいましたので···
お家のキッチンをお借りしても大丈夫ですか?
えっ?!!
(ま、まさか·····)
軽くですが、少し遅いお昼ご飯を作りましょうか
······················
(生きてて良かった·······、マジで!)
あの·····、宜しいですか?
あ·····っ、だっ大丈夫!

宜しくお願いします!

は、はい····
それでは····、献立ですが
ワクワク
今日は寒いので····ポトフと、サーモンとホウレン草のグラタンにしましょう
(マ、マジか······っ!)
(俺は···、未だかつて女の子に飯を作って貰った事が無いだけに···)
(本気で嬉しい···)












        -PM 2時45分-




有り難う御座いましたー








ニャーニャーニャー····








あっ····
可愛い猫ちゃんです····っ!
ここのスーパーは、野良猫を保護してるみたいだから
いつも沢山居るよね
····優しい店長さんですね


(レンも十分優しいけどな····)











                        -PM 2時55分-


        《アスマ自宅》








お、お邪魔します····
キッチンは適当に使って良いからね
あ、はい·····
(昨日の夜に掃除しといて良かった···)
(さて····、何処に何があるのか··)
あれっ
······ん?
どうかした?
···アスマさんって、お料理されるんですね······?!
あ、あ~····それね、何でも揃ってるでしょ?
はいっ!調味料とか調理器具とかほとんどあります!
実はそれ、俺じゃなくて悠人叔父さんが揃えた物なんだよね
オ、オーナーさんが!!!
いつも突然来て、飯を作ってくんだ···
店に出すメニューの試作なんかも、何故かうちでやってるし
成る程っ、それは何よりですね!
アスマさんの栄養管理をして下さる方がいて安心です
っ!!
うん···
·····それでは始めますので、アスマさんは休んでいて下さいね
う、うん····
ジーー
(うちのキッチンに、叔父さんじゃなくて···レンが立ってる···)
(激レア過ぎる···)







ジャーーー·····


カタンッ ピッ


トントントントン







···················
(料理得意なんだな····)
あ、アスマさん
っ?!

えっ?!

何か、温かい飲み物でも入れましょうか?
あ····、いや、それくらい自分でやるからっ
ってか、俺も手伝うよ
あっ····、いえっダメです····っ
えっ?!
アスマさんは、今日は色々ありましたので·····
寧ろ、少し横になった方が良いかと思います···
············
うん、分かった····
出来たら起こしますね···











                ··お言葉に甘えて俺は


            最近出したばかりのコタツで


                   仮眠を取ることにした··








                    レンが作る料理の音は


                不思議と俺に安心感を与え


      いつの間にか爆睡していた··







よしっと····

片付けもお掃除も完了~っ

アスマさんは-····
(····ぐっすりですね····)
···············
(起こすのも可哀想ですし、もう少し待ってみようかな····)











カチカチ カチカチ カチカチ
















         -PM 5時30分-




········っ!!!!!
やば····っ!

寝過ぎた·····

ハッ····
レッ、レンは?!











                     俺は慌てて起きた··


      部屋の中はもう真っ暗だった









                              その横には


                    ··可愛い寝息と共に


                      コタツのテーブルに


                      腕を枕にした状態で







                                    レンが


          スヤスヤと眠っていた··








(よ、良かった···、帰ったのかと思った)
·················
(···寝顔も、可愛いな··)








         暗がりの中··


                              俺は思わず


                      横で寝ているレンの


                 髪に触れた··







(サラサラだ·····)
ハッ·····
(これじゃあ、変態だろ俺っ!)
うぅ····
ハッ!!
アっ、アスマさんっ!!!
っ!!!!
はっ、はい?!
ごごごめんなさいっ!

私、眠りこけてしまって······!

あ···っ、いや···俺も今起きた所だから···
そ、そうなんですか?
俺が爆睡してたせいで····
ごめんな、こんな時間まで付き合わせて··
あ、いえいえ!

結界はこれからですので問題ありません!

と、言うことで····
アスマさん····、お腹は減っておりますか?
う、うん!

めっちゃ腹へった····!

結局夕御飯になってしまいましたが、
余ったお野菜でサラダも追加しますので、沢山お食べください!
うん!





















                           ··········


                       レンの手料理は··


                  レンの人格がそのまま


            出ているかのように優しくて


    身も心も温まるようだった






               叔父さんの料理も旨いけど


                   何故かレンの手料理は


         格別に美味しく感じた












···ご馳走様

マジで旨かった··

それは···、良かったです
そう言えば、アスマさんってスイーツ男子なんですよね···?
っ!!!!
····っえ?

な、何の事かな····?

ふふっ、照れなくても大丈夫です!
···············
なので、今日は特別にデザートも作成しております!
えっ?!!
とても簡単な、フライパンで作るオムレットです!
オーブンが必要ないので、とても楽チンなんですよ!
フライパンなのに、ふわふわしっとりな生地が出来ます!
(何か良く分かんないけど、レンってすげー···)
後は、生クリームと好みのフルーツを挟んで冷やしたら完了です
珈琲と御一緒にお召し上がり下さい
なんか···、cafeに居るみたいだね
っ!!!
す····、すみません··
えっ?!何が?!
ちょっと····、でしゃばった真似を···したような気分に····
なっ、何で?!

レンは俺の為に作ってくれたんでしょ?

····はい
俺は···、それだけで十分嬉しいよ
っ!!
は、はい··










                               少しだけ··





         恥ずかしくなってしまいました··




              無意識ではあったのですが


                      もしかしたら私は





                マ フラーの一件での事が


                                  頭にあり··


               本当は女子力あるんだぞと




           言いたかったのかも··









(いや····、そんなプライドなんて私には無いはずです···)
(アスマさん相手だと···、ちょっと心が乱れてしまう····)
(気を付けないと···)










カチカチ カチカチ カチカチ










        -PM 7時05分-






アスマさん···
ん?
外はもう真っ暗です····
あっ、うん·····
帰りはレンの家まで送ってくから
えっ?!
ご、ごめんなさいっ

そんなつもりで言ったのでは無いんですっ

え···?
そろそろ始めようかなって····思っただけで···
あっ····、そうか···
じゃあ、俺も一緒に行くよ
は、はい
あ····、
ちょっと待ってて
は、はい









                                少しして


                 アスマさんが何かを手に


                         戻ってきました





          何だろう?







外は寒いから···
····················















                               ········


                         アスマさんって··




                     本当に優しい··





    私の首に、アスマさんの物と思われる


          マフラーを巻いて下さいました··








                                何かもう··








         拒否出来ません··








····有り難う···御座います···
うん··




















          -PM 7時30分-



       《アスマ自宅―周辺》





やはり、外は寒いですね···
だね···

風邪引かないようにしないと

はい···

さて、それでは····
アスマさんの自宅を原点として、XY方向 ±1㌔の位置に六芒星を描いて行きます
················え?
え?
·····それってさ
は、はい····?
俺の自宅を中心に、東西南北に半径1キロメートルって事?
はいっ!その通りです!聡明ですね!
(分かりにくいぞレン···)
直径で2㌔の範囲の鬼門を閉じてしまいましょう
よし···っ

じゃあ、夜の散歩と行きますか

······夜ですし、少々危険が生じますので
私から離れないようにして下さいね
(喜んで!)
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登場人物紹介

名前 伊吹 遊馬(いぶきあすま)

年齢 19歳

身長 179㌢

体重 63㌔

趣味 弓道、スノボ、漫画、小説


本編の主人公。

極度な霊感体質な事から、有りとあらゆる百鬼から命を狙われている。

それ故に、物事を諦める思考のある性格。

レンに興味を持ち始める。

名前 櫻井 蓮(さくらいれん)

年齢 19歳

身長 150㌢

体重 内緒

趣味 お寺巡り、お経早口言葉、御詠歌


本編のヒロイン 

実家はお祓い家業を営んでいる。

アスマを助ける為に自らを犠牲にするが、犠牲とは全く思っていない根っからのお人好し。

名前 伊吹 悠人(いぶきはると)

年齢 35歳

身長 183㌢

体重 68㌔

趣味 カクテルの調合、アンティーク収集、ドリ車の改造


アスマの叔父【para ti 】のオーナー

自分の息子のようにアスマを可愛がっている。

女性関係には少々だらしなく、それ故に婚期を逃して未だに独身。

名前 宮琵 曄子(きゅうびようこ)

年齢 ???

身長 165㌢

体重 秘密

趣味 七変化、レンの子守


レンの親友

レンとは相当親しい間柄で、学校ではいつも一緒に過ごしている。

その正体は謎に包まれており誰も知らない。

名前 碓井(うすい)

年齢 33歳

身長 185㌢

体重 75㌔

趣味 車、バイク、バギー、


【Para ti 】のバーテンダー

見た目はヤバいく、口調も荒いが

実は紳士。

特にも女性には優しく、執事より人気が高い。アスマの事も可愛がっている。

名前 湊(みなと)

年齢 30歳

身長 177㌢

体重 62㌔

趣味 コース料理やスイーツの試作、海外で食べ歩き、彼女募集中


【Para ti 】のシェフ&パティシエ

基本的に落ち着いていて物静か。

生まれてこの方、怒った事が無い。

常に食材の事を考えている為、彼女にフラれる事が多い。

名前 ???

年齢 ???

身長 ·············

体重 ·············

趣味 ???


飼い猫のようだが·····?

名前 黒崎 陵(くろさきりょう)  

年齢 35歳

身長 175㌢

体重 65㌔

趣味 野良猫の保護と世話、読書、創作料理


黒猫マートの店長

スーパーの様な品揃えでありながら、実は24時間営業のコンビニ店長。

猫が大好きでとにかく優しい。何事も猫優先のため彼女が出来ない。

名前 櫻井 梗(さくらいきょう)

年齢 26歳

身長 178㌢

体重 59㌔

趣味 酒を飲む、自然の中で小説を読む、使い魔を従える


レンの兄

お祓い家業を営みつつ、神社の神主を勤めている。霊力が強く百鬼は近づこうともしない。一応彼女がいるらしい。

名前 黒鉄(くろがね)

年齢 630歳

身長 190㌢

体重 78㌔

趣味 佐助の守護、佐助と散歩、佐助と昼寝


佐助の飼い猫(人型バージョン)

630年の時を経て、佐助(黒崎陵)との再開を果たし、今を幸せに暮らしている猫又。超級百鬼であり、百鬼の中でも敵はいない程の強さを持っている。


名前 櫻井 蘭蕉(さくらいかんな)

年齢 30歳

身長 160㌢

体重 秘密

趣味 筋トレ、太極拳、少林寺拳法


レンの姉(長女)

基本おっとりしているが、趣味は大体護身術や体を鍛える事。

仕事はグラフィックデザイナーで、中間管理職。

男性との縁がいつもいまいち。

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