第十五話 ひとときの休息
文字数 3,127文字
-PM 2時20分-
《二ツ神駅前-黒猫マート》
-PM 2時45分-
《黒猫マート》
ニャーニャーニャー····
-PM 2時55分-
《アスマ自宅》
ジャーーー·····
カタンッ ピッ
トントントントン
··お言葉に甘えて俺は最近出したばかりのコタツで仮眠を取ることにした··
レンが作る料理の音は不思議と俺に安心感を与え、いつの間にか爆睡していた
カチカチ カチカチ カチカチ
-PM 5時30分-
俺が慌てて起きた時には部屋の中はもう真っ暗だった
ふと横を見ると、そこには可愛い寝息と共にコタツのテーブル上に腕を枕にした状態でレンがスヤスヤと眠っていた··
暗がりの中、俺は思わず横で寝ているレンの髪に触れた··
レンの手料理は、レンの人格がそのまま出ているかのように優しくて身も心も温まるようだった
叔父さんの料理も美味いけど、何故かレンの手料理は格別に美味しく感じた――――――
少しだけ恥ずかしくなってしまいました―――――
無意識ではあったのですが、もしかしたら私はマフラーの一件での事が頭にあり、本当は女子力あるんだぞ、と言いたかったのかも··
カチカチ カチカチ カチカチ
-PM 7時05分-
少しして、アスマさんが何かを手に持って戻ってきました···
何だろう?
アスマさんって··本当に優しい··
私の首に、アスマさんの物と思われるマフラーを巻いて下さいました
何かもう··拒否出来ません
-PM 7時30分-
《アスマ自宅―周辺》