第二十四話 1日執事?!
文字数 2,279文字
12月30日(日)
-PM 7時5分-
【Para ti 】
··~♪♪~··♪♪♪~··
♪♪~··♪♪♪~··♪♪
ガヤガヤ-···
忙しいとこ悪いんだけどさ·····
ちょっと頼みがあるんだよ~···
年末、学校は連休に入り俺達は毎日バイト漬けの日々になっていた
連休中はバイト時間も朝3時までにされ、思いっきり真逆の生活を強いられている·····
(その分、時給UPになっているが)
夜の生活になると、いくらレンが居てくれているとは言え百鬼と出会う時間も増えるわけで··
最近は家に着くまでにレンがクタクタになっている事が多い
(ホントにごめんレン····)
そして、今に至るのだが―――――
今日さ、超常連のお客様がいらしているんだけど···
その方が、どうしてもアスマを指名したいと言い出してなぁ
いやいやいやっ!!無理ですよっ!
素人に執事は無理だって言ってたじゃないですかっ!
大体この店イケメン揃いなのに、俺を指名するとかあり得ないでしょ···っ!
·····俺は、一従業員ですので···命令となれば、何でもやらざるを得ません···
て、事で···
素人の俺が執事をやることになった
どうなってもしらんからな··
取り敢えず楪さん(執事長)に基本を教えて貰うしかないか
今日1日、アスマは執事をやることになったから、レンちゃんにはこっちを手伝ってもらうぜ?
し、しかしこんなメイド服でカウンターに入るのは如何なものかと····
あ、ついでに髪も結んでくるんだぜ?
似合いそうなシュシュを置いといたからな!
お前なあ、レンちゃんはまだ19歳だぞ?!ロリコンかっ!
····人聞きが悪いぜ~オーナー!
別にそう言う意味で言ったんじゃねえよ?
(アスマさんは·····、ゴールドテーブルのお客様の接客中ですね···)
どちらかと言うと····、私がアスマさんのSP的な感じですね!
嫌ぁ、もうシドロモドロでヤバいですよ~····っ!
あ、そうだ
碓井さん、ホーセズネック入りました····
····ホーセズネックか····
運命を感じられてるようだな····w
···········ほら、ホーセズネックだ···
貴女の選んだホーセズネック···、これは私との出会いを運命的に感じて下さっていると···受け取っても宜しいのでしょうか···?
···もしそうならば、今日だけは私に運命を感じ、お側で仕えさせて下さい北條様···
ひゃーーーーっ!
(超常連客は、北條様なんですね!)
そっ、そんな事言われたらもう···心臓バックバクですよー!!
································
そ、んな事····、嘘でも仕事でも言えないっす····
それも、執事の仕事だぜ?
そう言う腕がありゃ、客もお前のリピーターになるしな
こらこら、碓井っ
アスマは執事じゃないんだから、からかうなよ
(碓井さんは、普通にあんな台詞を言いそう···、だからこそ人気が高いのかも···)
アスマさんは嘘でもあんな事を言いたく無いようです···
そう言う真面目な所にも惹かれてしまいますね···
なんて····、思っている場合では無かった事に今はまだ全く気づいてはいませんでした
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)