百鬼夜行 

黒猫マート

エピソードの総文字数=3,363文字









                      -PM 11時50分-


          《電車内》 



(何で····電車の中に黒猫が···?)
(喋ったし····)
·····ふん

どの様な輩か見極めにきたが···

なんの力もない只のコワッパではないか···
ッガーーーーン···
(気にしている事を···)
··················








                               その時


                    黒猫は急に動きだし


         何故か寝ているレンの膝の上に


     ヒョイッと飛び乗った····






っ!!!!!
おいこらっ

レンは寝てんだから····っ

うぅ······
一体何事·····で···
·············
わあっ!!!

猫ちゃん?!

かっわいいですねー!!

しかも大きいです!

貴様は····、櫻井家の者だな
っ!!!!!
っ!!!!!
あ、貴方は·····?
·············








            ~♪~♪♪~♪~····



        次は二ツ神、二ツ神


       お出口は左側です 






あっ、降りるよ
は、はいっ

ヒョイッ



            スト·····ッ



あっ!
猫又さんっ!!
猫又····?!
ちゃんと出口から出ていきましたね···
無賃乗車だな···
(何だったんだ··)









       -AM 12時05分-


        《二ツ神駅》



取り敢えず、駅前の黒猫マートに行こうか
あれっ?!黒猫マートは24時間営業なんですか?!
そうだよ
知らなかった~···
品揃えはスーパー並なんだけど、本当はコンビニだからね
なんとっ!!
まるで田舎のコンビニのようですねぇ

(24時間はやらないけど)










ニャーニャー ニャーニャー···



















       -AM 12時15分-


      《黒猫マート》



お、いらっしゃい
今晩は~
こんな時間に珍しいね
今晩は
おや、これは可愛いお嬢さん

いらっしゃい

えっ?!
アスマくんはモテるんだねぇ
な···っ えっ?!
??
レっ、レンっ!!
はい?!
飯を、買うぞ
え···、えぇ







         テクテクテクテク-····







佐助···
黒鉄~、おかえり!
っっ!!!!!!!!
?!!!!!!!
(ア、アスマさんっ!!!!)
(うん····)








                      さっきの猫·····又···?!




           飼い猫だとは思ったがまさか···っ


                         ここの飼い猫?!




                           って言うか····





    店長さんと普通に会話してんだけど?!


               な、何がどうなってんだ···




   店長さんも霊感が強い人なのか····?





(本気で驚きました····、恐らくあの猫又さんは···、超級百鬼です··)
(人の側に居るなんて事はあり得ない···っ!)
(レン···、)
(は、はい··)
(さっきあの猫、俺の事を見に来たっぽかったんだけど····)
えっ?!
(とても慎重に··ですが、お話を聞く必要がありそうです···)
あ、アスマ君
はっ、はいっ?!
実は密かに、猫達にオヤツをくれてたろう?
あ····
まぁ····、たまに··ですけど··
···有り難うね
あ、あのっ
ん?

どうかしたかい?

そのう···、さっきの大きな黒猫ちゃんなんですが~···
あぁ、黒鉄(くろがね)のこと?
店長さんの飼い猫ちゃん···なのですか?
·················

勿論、おれの大切な飼い猫だよ

!!!!!
··········
た、大変おこがましいお願いではあるのですが····
····わしに、用があるようだな··
っ!!!!!!!
っ!!!!!!!
黒鉄·····、いつの間に··
さ、先程は····どうも···
···············
えっと····、色々聞きたいことはありますが···
この近隣の·····
?!
?!
鬼門を封じたのは櫻井···、貴様か···?
あ····っ!

はい·····、私が鬼門を封じました

············
申し訳ありません····

アスマさんの為なのです

そうか···
···っほ··
く、黒鉄····?は、何でさっき俺の所に来たのかな···
····貴様は何も知らんのか··?
え···?
どう言う事ですか···?黒鉄さんは何かアスマさんの体質についてご存知なのですか?
·····残念だが、わしとて詳しくは知らん
だが···、低級百鬼共が騒いでおる
な、何を···
貴様は、今まさに食べ頃なのだとな···
な、何だよ····それ··
(ヨーコちゃんも同じことを言っていました····)
じ、じゃあ···黒鉄も···、俺を食べるのか···?
っ!!!!
(もし···、相手が黒鉄さんになれば··、私なんて何の役にもたたない····)
··········
····チラッ
··············
ふん····

わしを舐めているのか?

え····?
わしはそもそも人など喰わぬ
その辺の雑魚共と一緒にするな

わしが喰うのは···

佐助の創作料理のみだ···
···アスマ君
は、はい···っ!
黒鉄はね、昔から人が大好きで心の優しい猫だったんだよ
···佐助、余計なことを言うな··
お二人の関係は、どの様なものなのですか?!
·······そうだね

話すと長くなるから、改めて時間を作るよ

仕事中だったの忘れてたしね~
わ、分かりました·····
俺としても、君達の関係が気になる所だし、猫達のオヤツの恩もあるしね!
えっ?!

か、関係·····?

では···、お時間のある時に御連絡を頂けますか····?
じゃあ···、アスマ君の連絡先を教えてもらおうかな?
···って言っても、多分平日は毎日この時間に来ますけど····
あっ!確かにそうですねぇ··
それはお得意様だね~、毎度有り難う!
では、一応俺の連絡先を···


















       -AM 12時45分-


      《黒猫マート》



じゃあ、帰ろうかレン···
はい····
いつも有り難うね

気を付けて帰るんだよ~

お休みなさい









                薄々感じてはいました···





          アスマさんの極度な霊感体質


                これは私達のものとは


          全く別なモノだと言うことを···




            しかし、原因が分からない




    猫又さんも分からないと言っていた··




                  しかし、逆に言えば


         アスマさんの体質に何かしらの


                   原因があるのならば····




           治す術があると言うことです···!




                                これは···




          イヤだけど、奴に相談するしか


        ありませんね···





···この辺は鬼門を封印してあるから、気持ち的に安心感があるね
············
····レン··?
へっ?!
大丈夫···?今日は色々と疲れたよね···
あっ···、いえいえ!大丈夫ですよ!
すみません····、考え事を···
·············
···ごめん
えっ?!!
俺の事でまた悩ませてしまって···
大丈夫ですよ···

それが私のお役目ですから···

(役目····か)















                       -AM 1時00分-


       《アスマ自宅前》



それでは、また明日
うん···、お休み













       ガチャ-·····    パタン



ふー···
取り敢えず····

さっさと寝よう···

(あ····、そうだ)
(Xmasの予定、一応立てておこうかな··)
(買うものは···もう決まってるし··)
··············
(Xmasが少しだけ楽しみだと思ったのは····初めてだな···)













                        このときの俺は···




         自分がいつか百鬼達の餌食になり


          喰われてしまう、と言うことは


                考えないようにしていた····







                  それだけが俺に出来る


      唯一の抵抗だったから···




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