最終話
文字数 2,313文字
-AM 2時05分-
《アスマ自宅》
ピッ
こうして···
俺の異常な霊感体質は治り
普通の生活に戻った
と、思ったのも束の間··
依然として百鬼達の姿は鮮明に見える
襲われる事は殆ど無くなったが
見えてしまう事が大問題で··
憑かれている人を放っとけないタイプに
なってしまった··
これは完全にレンの影響であるが
その実力が伴っていないため、
現在修行中である···
そして、そのレンの修行は結構厳しい··
あの優しさは何処へ···
でも、破魔の剣が言っていた
『お前には素質がある』
の言葉を信じて頑張ってみようと思う
-3年後-
PM 7時30分
《アスマ自宅》
伊吹様へ
最近、仕事で残業が多く
遅くまで居残る事があるのですが
奇妙な事が頻繁に起こります··。
落ちている筈のパソコンが
一斉に立ち上がったり、
淹れた覚えのない珈琲が
置いてあったり··
耳元で名前を呼ばれたり、等··
このままでは怖くて
仕事に集中出来ません··。
一度確認に来て頂けませんか?
··此れからもずっと
君と共に··
-fin-