第十六話 夜の散歩と鬼門封印結界
文字数 2,845文字
-PM 7時30分-
《アスマ自宅周辺》
俺達は北側へ向かって歩き出した
この辺は国道に近く、5分も歩けば大きな通りに出る
ちょっとした繁華街もありコンビニなんかも多く並んでいるため結構便利な場所だった
平日の夜中でも大人達は飲み歩いているらしい···
今日は土曜日だし、想像以上に人が出ていた
こんなに寒いのによくやるもんだ
··俺はちょっと浮かれていた
レンと二人で夜の街を歩けるなんて思って無かったからな··
夜なのに明るい繁華街
まだガキの俺達がこんなところを歩いていて良いのか··なんて、ちょっとだけドキドキする夜の散歩だった
キュッ キュキュキュ~
そうして東西南北に六芒星を描いて行き、俺のアパートに戻って来た頃にはもう21時を過ぎていた··
そう言ってレンは小さな六芒星を地面に描き始めた
パアアァァアァァァ-----ッッ!!!
急速に広がって行った、レンが適当に描いた六芒星はその後、直ぐに眩い(まばゆい)光を発しながら消えて行った··
一瞬明るくなった周辺も今では何事も無かったかのように静寂を取り戻していた··
-PM 9時50分-
《アスマ自宅周辺》
-半径1キロ先-
レンは笑顔で振り向きながら、手を振って帰って行った···
俺はそんなレンを見えなくなるまでずっと見ていた···
-PM 10時10分-
《レン自宅》