第十話 俺は単純でチョロい
文字数 2,930文字
12月3日(月)
-AM 8時30分-
《デザイン専門学校》
ザワザワザワ-··
彼女の名前は
宮琵 曄子(きゅうびようこ)
学校に於いては私の唯一のお友達です
とても優しくて、可愛くて、大人っぽいので密かに憧れています
そして、ここが私の通う学校で、その名もデザイン専門学校。
私とヨーコちゃんはアニメーション科に所属していますが、ここの学校には様々な科があるので生徒達も沢山います。
私達の所属するアニメーション科では
背景美術基礎や作画基礎、デジタル基礎など様々な授業があります。
授業以外にも、スポーツ大会や学園祭なんかもあるので普段会わない生徒達との交流が出来るのもちょっと嬉しかったりして。
私はまだ1年生なので体験していないこともありますが、とても楽しく学校生活送らせてもらっています。
キーンコーン カーンコーン
キーンコーン カーンコーン
-PM 12時05分-
《アニメーション科》
-PM 12時15分-
《学食》
私とヨーコちゃんが、初めての学食にテンション高めでメニューを選んでいた
その時···
自分の頭の斜め上から聞こえてきたその声···
最近どこかで聞いた気がすると瞬間的に感じて後ろを振り向いた
そこに居たのは··
自分でもあまり気付いていなかった・・・
恐らく昨日の出来事から私はアスマさんに対して冷たかったのかもしれない
··何故そんな態度をとっていたのか、自分でも良く分からないのが本当の所だけど··
どちらにしてもヨーコちゃんの言う通りアスマさんにちゃんと謝らないと
-PM 4時30分-
《アニメーション科》
パタパタパタ-····
-PM 4時40分-
《-校門前-》
パタパタパタッッ
俺は単純な男だ··
レンの笑顔1つで全てを許したくなる程に
チョロい··
てか、許すも何も俺の方が最低野郎のくせに上から物を言ってすみません
でも··本当にレンの笑顔には逆らえなくなりそうな気がする··
はぁ~チョロい