第四十二話 東北への旅路
文字数 1,995文字
3月15日(金)
-PM 8時30分-
《レン自宅》
ピッ
先日、黒鉄さんに言われた通り私達は急遽瑞禪寺へ行くことになりました
瑞禪寺は、私の実家であり住職を務める父と神主を務める兄がおります
私の実家は神仏混淆(しんぶつこんこう)である為、お寺の境内に宮あるのです
-PM 8時40分-
《アスマ自宅》
3月16日(土)
-AM 9時00分-
《中部駅-東北本線》
《ホーム》
プルルルルル-··
-AM 10時10分-
《新幹線-車内》
コポコポコポ-···
今日は曇りでパッとしない天気だ
でも新幹線の旅はちょっとだけワクワクする
瑞禪寺は東北にあるため3月も半ばだけど、もしかしたら雪が積もっているかもしれないとレンは言っていた
雪も俺にとっては珍しいものだけど、今はそんなことよりレンの家族への挨拶を考えることで頭がいっぱいだった
···と、言っても別にレンを嫁にくれと言いに行く訳でもないんだけどな···
てか、さっきの東北弁はどう言う意味なんだ?!
ーPM 12時30分ー
《随神(かんながら)駅》
プルルルルルー
ブロロロロ-····
-PM 1時30分-
《バス-車内》
ガタッ ガタン-··
キィーー···· ガタンッ
コツコツコツ-···
今停車しているバス停の回りには驚く程何もない···
家すら見当たらないのにこの女性は何処から来たんだろうか