第四話 露天風呂にて①
文字数 1,862文字
ーPM 8時30分ー
《法願寺ー客間》
レンは お人好しだ・・・
そう、「お人好し」と言う言葉がよく似合う。
逆に言うと、すぐに騙されそうで心配になるレベルだ。
・・・まぁ、俺が側にいるならそんな心配は無用か··
って··、ちょっと勘違いしてないか俺?そう言う事じゃないから!
少なくともレンにはそんな感情など無いだろう・・・
そう!俺にも無いし!そもそも会ったばっかだし!
····トントン
ーPM 9時20分ー
《法願寺-客間》
·····トントン
坊主丸儲けとは言ったものだな··
・・・・暗い・・・
寺の照明は薄暗い、雰囲気出しすぎじゃないのか··
何事も無いことを祈るしかないな··
と、思いながら歩いていると目の前に扉が見えた··
ガチャ-···
ホー··· ホー····
露天とは言えここは寺だ、 景色は最高とは言えない・・・
何故なら、岩と垣根で誤魔化してはいるが、隙間から見えるのは
「墓」のみ、あまり見ないようにしよう。
パシャ····
···カタン-···ッ
カタカタカタカタカタカタカタカタ-···
湯煙の中、離れた場所に何かが見える・・・?
··········何だ····あれ··?
そこにいたものは····