第三十一話 2人の距離
文字数 2,494文字
1月元旦
-AM 1時20分-
《アスマ自宅》
オロオロしながら俺の前に座るレン·····
俺は戸惑うレンを横目に強制的に手を取った
そうして、レンは急に眠ってしまった···
疲れた···んだよな····?
それとも、俺が変な事を言ったからか····?
てか、ホントに寝てるのか?
息····してる?!
-AM 5時05分-
《アスマ自宅》
シーーーーン-····
ガチャ-····
薄暗いリビング···
アスマさんはソファーの上で毛布1枚だけを掛けて寝ていました··
エアコンは付いていたけれど、それでも寒そうにしていて···
私がベッドを占領してたからですね··
薄暗い部屋にも少しだけ目が慣れてきて、帰る支度をするために立ち上がろうとした時····
私は急に腕を捕まれ―――――
グイッ――――――
っと抱き寄せられた·····っ
やってしまった····
レンは俺の腕の中でフルフルしている···
だが―――――
このまま何も言わずに離すのも何だか気まずい··
とは言え、このままずっとってな訳にもいかんよな
···個人的にはこのままずっとを、選択したい所ではあるのだが····
で、結局俺は···
レンを離すのをやめてこのままずっとを選択した(悩むまでもなかったな··)
実際は何も考えがまとまっておらず、かと言って離すのも嫌だし··
所詮男なんてのは本能に従って行動してしまうものである····