百鬼夜行 

絡新婦

エピソードの総文字数=2,966文字










                        -PM 9時20分-


                            【Para ti 】


      《ゴールドテーブル》



お待たせ致しました、北條様
ホーセズネックでございます
あら~っ!

有り難うアスマくん!

カ···クテル言葉は····、運命です··
まぁ····っ!
北條様は···、運命的な出会いをした経験はございますか?
うーん、そうねぇ···· 強いて言うなら···今が正にそうね!
い、今···でございますか?
ええ!

アスマくんとの出会いは本当に運命だわ!

あ、有り難う···ございます
····だって、これからの私達の人生を左右する程の出会いなのよ?
·····え?
ふふふ···っ
············












       《カウンター》



(···アスマさん)
(···ベタベタされている様子です···)
ゴールドテーブルは囲われてるからなぁ、よく見えねえな
ええ····、何だかんだでうまくやってる様ですが···
えっ?!

見えんの?!

ええ····
(ひぇ~····w)
楽しそうで何よりです
だ、だな···

(真顔···)









          ··········· ····· チカッ













   ··チカッ  チカチカ-···  ヴヴ···








おっ?!
電球が切れそうですね····
······おかしいな
何がです?
うちの店の電球は、最近全部LEDに取り替えたはずだぜ···?
え····っ
不良品だったりして···
レン···
あっ、アスマさん!
スイーツの注文いいかな···
はい、喜んで
じゃあ、ティラミス・センツァ・カフェを頼むよ
了解です
厨房へ注文して参りますので、少々お待ち下さい
う、うん····
アスマ···
はい
レンちゃんだけは怒らすなよ···?
·····えっ?!
お、俺···何かしましたか?!
それは····、本人に聞きな
············

(こ、怖い···)

お待たせ致しました

ティラミス・センツァ・カフェです

っ!!!!!
あっ、有り難う!
どうぞ、お楽しみ下さい
····················· 

(····何を?!)





     チカチカッ  ヴヴヴ···




あれ···?
電球が切れそうなのですが····
(······嫌な気配がしますね)
······アスマさん
···ん?
····匂いますよ?
はっ?!
···甘くて、妖艶な香りです
ギクッ
レンちゃん····、そりゃあ執事だからな···仕方ないぜ?
あ····っ、はい····そうなんですが····その··
(···違う、この香りは··)
とにかくだ、早く持ってけアスマ
あ····、はい
···········
(····何だ···?レンの様子が変だな···)








      《ゴールドテーブル》



ねぇ、アスマくんってさ···
····はい
イケメンだよね~
えっ?!
ほんっと、見惚れちゃうーっ!
あ、有り難うございます···
でも、そんな事あまり言われないので嬉しいです
···そう言う所も可愛くてハマりそう
····はは







    ·····ヴヴヴッ  チカチカッ







っ!!!
(···こっちも?!)
あら····?

アスマくんっ!素敵な数珠を着けてるわねー!

えっ?!
こ、これは大した代物では御座いません····っ!
そんな事ないわよ!

とっても素敵~····

(嫌な予感が····)
ねえ···
はい····?!
その数珠····、私にプレゼントしてくれない···?
(やっぱりか····)
こ、これは····、その···私にとってはお守りのような物ですので····
だったら、私がもっと高級な石の数珠を買ってあげるわっ!
だからぁ~···、私と交換して?
····申し訳ございません···、これだけは···
··················
私の言うことが···聞けないと言うの···?





     チカチカチカッッ  ヴヴヴッ





っ!!!!
もっ、申し訳ござ···
····許さないわよ····っ

絶対に······!

せっかく····、大切に扱ってあげようと思っていたのに·····
もう、遠慮なんかしないわ!!!!
え·····っ
さっさと私だけの男(エサ)になるがいいっ!!!
っ!!!!?






   シュルルルルルッッッッ!!!!







       ギュッッッ




ぐあっっ!!!!!!!
ふふっ  ふふふ







                      何が····起きたんだ?!






         急に糸····?のような物に襲われた···





           手足···、更に口まで塞がれたぞっ







      身動きが取れない····っ!


    これはヤバいやつだよな·····






私ね······、子供が沢山欲しいの
もがが···っ

(はぁっ?!冗談じゃないぞ!!!)

勿論、君との子供よ?
もごもがっっ!!

(無理無理無理無理!!)

(···これマジでヤバいっ!!!)
でもね····
子供が沢山産まれたらぁ····
子供達はあなたを食べちゃうんだけど···、別に構わないわよねえ?
っ!!!!!!
(こっ、こいつは·····っ!?)
ふふふふふっ













        ジョキンッッッ













っ!!!!!!

何っ?!

(手足の糸が切れたっ!)
お客様·····
もががっ!!!!

(レンっ!!!!)

っ!?!
この店は····、そう言うお店では御座いませんので·····
お控え下さい
な····っ!!!!





      ジョキジョキ···· ブツッ




ぶはぁ······っつ!!!!

ハァ···ハァ···

アスマさん····、大丈夫ですか?
あ···、あぁ···
有り難う···レン··
ちょっと!!!

何すんのよあんた!!!

·····随分と
人に化けるのがお上手ですね···
っ!!!!
絡新婦(ジョロウグモ)さん
ジョロウグモ?!
(····ってレンが持ってるハサミ··、超でっかいぞ·····)
(どっから出してきたんだよ···)
····此処で誰を夫(エサ)にするか品定めしてましたね···?
····だとしたら何だと言うの?
私は子供を産んで、育てる為に人間の男を夫(エサ)にしているだけよ?
あなた達と同じじゃない!
····私は人生で一度しか結婚はしませんし、愛する旦那様を子供に食べさせようとも思いません
っ!!
一緒にしないで頂きたい
····お客様、どうかなさいましたか?
オーナー!
っ!!!!!
ちょっと!!!悠人くん!!

この女何なの?!

何か失礼が御座いましたでしょうか?
私とアスマくんの時間を邪魔しようとしたのよ?!
あんな大きなハサミまで持ち出して、脅されたわっ!!
·······ハサミ···で御座いますか?
··············
(あっ、あれ?!レンの持ってた巨体なハサミが忽然と消えたぞっ!!?)
っ!!!?
ぐぅっっ!!!
(こんの小娘がぁぁぁっっ!!!!)
シラ~
(何がどうなってんだ···)
····何か問題でも?
も····っ、もういいわよっ!!!!
帰るからっ!!!
(····小娘っ!!!覚えておいでっ!!!)
有り難うございました~!

(二度と来んな)

ふぅ···
レン···
はい····
·····さっきのハサミは何?!
(····そこ?)
取り敢えず·····他のお客様にも動揺が広がっているから、お前らはミーティングルームに行ってろ
あ····、はい
(····このままではお店にまでご迷惑をかけかねません···)
(どうしたものか····)

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