第二十話 最悪で最高なXmasイブイブの夜①
文字数 3,019文字
12月23日(日)
《青葉通り》
遡ること2日前···
授業が終わって、いつものように食堂でアスマさんを待っていた時··
誰かが扉を開けて入ってくる音がした
カラカラカラ――――
そう言われて差し出されたメモ書きには、青葉通りにあるお洒落なcafeで有名な【Walpurgis】(ワルプルギス)の名前が書いてありました··
時間は何故か夕方の4時、勿論断るつもりだったのですが··
と、言うことで同じ学校の方ですし、ないがしろにする訳にもいかず··
来るしかなくなってしまった··と言う訳で今に至ります
一方そのころ――――――
俺が今いる場所、それは勿論【Walpurgis】の端の端の···カウンターだ
一応、レンにもバレないように普段着ないようなインテリ系の服装に、髪の色も黒く染めてみた··
(青っぽい髪の色は生まれつきだから)
つーか、そこまでする?
と思ったそこのあなた
これは俺にとって重大案件なのだ
責任を取る必要がある!
ガタッ
ガシ―――――ッ
-PM 5時03分-
《若葉通り》
その時アスマさんはメソメソしている私の頭を優しく撫でてくれた―――
何とか俺の責任は果たせた
一応、渡したい物も持って来といて良かったな··
だが··、本日は完全なるノープランだ
今から必死で考えるか··
まぁ、それも悪くないかな