第50話 ダイエット

文字数 859文字

 梅雨明けした途端、蝉の大合唱。気象庁の発表を待っていたのかしら。暑さが増すじゃないの‼︎朝っぱらから。

 午前5時20分。「今日も、歩くと決めたじゃないか。早く起きろ。暑くなるぞ」 と心が叫ぶ。このところの雨続きでウォーキングに行けなかった。身体は正直だ。多少の食事制限はしていたが、一週間で1キロ増えた。なんという代謝の悪さよ⤵︎この1キロは、何処に付いたのか。帰宅後、洗面所へ行き、大判の鏡の前にスッポンポンで仁王立ち。一見変わりばえしない感じだが…… 疑って見れば胸と下腹部の間の肉が気になる。ちょうど胃(たぶん)の辺り。うすらもったり。

 私は全体的には普通体型に見えるが、下腹部周りにしっかりした贅肉がある。原因はいろいろ。若いころから腹筋ができなかった。頭がクラクラして気分が悪くなったからだ。そのほか思い当たるのは、腹部の手術、姿勢が悪い、出産などが挙げられる。とはいえ、若いころは新陳代謝が良かったので、それなりの見栄えだったと信じてほしい。

 代謝は重要だと痛感する。体型や体重を意識するのには、いろいろな理由があってのこと。核となるのは『最期まで自分の身は自分で』 寿命が尽きる瞬間まで、自分の意志で動きたいし、楽しみたい。そのためには、それなりのベースが必要だと考える。私は欲張り、そして好奇心旺盛。こんな自分をコントロールしていくためにも、1キロの減量は必要だと思っている。

 ストイックではない。それを証拠に1キロ太った。とりあえず、この贅肉を落とし、今回は下腹部の贅肉を少し納得いくレベルに仕上げてみようと思う。いくつかの方法が頭の中を駆け巡る。ポイントは継続。いかにして負担少なく成功させるか。これから嫁に行くわけじゃなし、ナイスバディではなく、ナイスアラ還になるためのダイエットに挑戦だ。

 若い人の弾けるような体型は美しいのに、中年以降のパンパンな体型はなぜに見方が変わるんですかね〜。今、穿()いているパンツが似合わなくなったらもったいないなぁ。こういうのを捕らぬ狸の皮算用って言うんですよね。

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