第７話　ねむいねむい

　先日、久しぶりに学生時代の友人とLINE電話をしました。もちろんビデオで。去年お孫ちゃんができて、ときどきベビーシッターをしているそう。まだ、歩く前なので抱いたり、あやしたり……。お孫ちゃんを寝かしつけているつもりが、自分の方が先に寝てしまうこともあるんだって。お疲れさま。

　昨日も１時間ほど昼寝をしてしまった。習慣ではないが、このところ気付いたら寝ていることが多い。昼間の１時間、とても貴重なのに。疲れているのかな……。食後横になるのは、胃酸が上がって、逆流性食道炎になりやすいと聞いてから、やらないようにしているが、ソファに座りながらの熟睡。少し前までは15〜30分ほどで目覚めていたのに、起きられない。長時間の昼寝は、スッキリ！とはいかず、頭がボケて気分が悪い。

　20代のころ平日残業しては、週末は寝溜(ねだ)めと称して、朝から晩までよく寝た。「今日は何曜日？」日にちも時間もわからなくなるまで眠る。そんなハードワーク、今やったら眠ることはできても、二度と目を開けられないだろう。

　学生時代にインカレの放送サークルに入っていた。アナウンス、プロデュース、技術に部門分けされていて、私は友人の

おまけ

みたいな動機で入ったので、できそうだと踏んだプロデュースの一択。作品の構成を考える、主に書くこと担当。友人は高校時代から放送部にいたので技術(ミキサーなどの機材を扱う)だった。

　サークルにも慣れたころ、仲間の１人に

「眠たいでしょ？」

と耳打ちされ、ドキッ‼︎
話し合いの最中だったからなおさらだ。

「なんで分かるの？」

「だって、話し方、怒りっぽいもん」
うわー気づかなかった。そうなの？
こんな潜在意識的なところの指摘をされると、自己嫌悪に陥る。その場では少し腹も立ったが、鋭い指摘。ここまで大人になるとなかなか踏み込んでもらえない。少し寂しくも思う。

　今の私は、その人の目にどう映るか。もう、永遠に聞くことはできないけれど。