第17話 写真実

文字数 816文字

 おはようございます。今日は梅雨の晴れ間、清々しい朝なのに、スッキリしません。原因はわかっているけれど、根本原因はさて置き、これに引きずられて出てきた日頃の悩みが、私をどんよりさせています。

 どうしてだろうか?鏡に映る自分と、写真に写る自分が違う。自分で言うのもアレだが、明らかに写真の方が老けて見える。アラ還の私。「年なんだから当たり前だろう」とからかわれて終われば先が続かないので、この際、別の角度で話を進めたい。

 手前味噌で申し訳ないが、ウチの下の子、写真写りがすこぶる良い。幼いころから今に至るまで。本人の機嫌を損ねるといけないので言っておくが、実物が悪いわけではない。上の子は、だいたい実物どおり。なぜ、このように映えて写ることができるのか。違いは何なのか。

 私は両頬にできた直径2㎝ほどの肝斑(かんぱん)(シミ)を少しでも薄くすべく、日々苦闘している。気付いたのは2年ほど前。口を「い〜〜」と動かすと頬の皮膚が縮み、薄く見えていた肝斑(かんぱん)が一気に姿を現した。「何じゃこりゃ〜」 である。以降、スキンケアの中にシミに特化した化粧品を加えた。その成果を確かめるため、スッピンの自撮りは始まった……

 写真に写ったシミは、鏡よりも鮮明だ。光の加減は否めないが、こんなにも違いが出ると、どちらを信じて良いのやら。それにしても、落ち込む。が、しかし本来の目的はスキンケアの経過だ。違いを見るだけ。『映える』 などとは程遠い次元の違うお話。

 スッピンは仕方ないとして、せめてメイクしたときくらい、納得いく顔で写真に収まりたい。ところが、前述のとおりである。何だか、眩しそうに、鏡に比べ目が小さく、苦笑い……。若く見せたいわけじゃない。嬉しそうな顔をして写りたいだけなのだ。ちょっと真剣に表情づくりの練習した方がいいのかなぁ。アラ還だって映えた写真を撮りたいのだ。

 ええ〜 肝斑(かんぱん)の経過報告です。

なりました!
 ただ……
顔全体も白くなってきたような……


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み