第16話 信じるor信じない

文字数 900文字

 昨日は一粒万倍日と天赦日。最近よく耳にしませんか?どちらも開運日を表す言葉ですが、ご存知でしたか?

 コロナ禍になってから、神がかり的なものや占いの話をよく耳にするようになった。『アマビエ様』『風の時代』 などはその代表格だ。今まではカレンダーにも載っている六曜が一般的だったように思う。大安が吉で、仏滅が凶というのは誰もが知っていることだが、並び順があることや仏滅が引越しには良い日だということを、つい最近知った。

 願掛けやジンクスなどは、目に見えない不確かなものだが、ついつい意識してしまう。改めてそのときの状況や気持ちを思い返すと、僅かでも心にゆとりがあったから、できたのではないかと。『困った時の神頼み』との言葉もあるが、実際、私の場合は本当にギリギリで切羽詰まったときの頭の中は、現実を半ば諦めの境地で眺め、受け留めるだけの放心状態だったと思う。『大どんでん返し』というのは奇跡に等しい。

 子育てが終わり、夫婦だけの生活に戻った私。時間の流れは以前と比べ、緩やかになった。そのせいか、あれやこれやと願掛け三昧。ある日「今日、玄関を掃除したら、良い気が入りますよ〜」との言葉に惹かれ、掃除を始めた。ホウキで掃くのは常のこと。このときは雑巾で

を拭き上げていた。ダンゴムシや小さな蜘蛛の死骸は毎度お目にかかる物。が、しかし、この日は違った。いつ入ってきたのか、ナナホシテントウ虫がそこに。我が目を疑った。ナナホシテントウ虫といえば、ラッキーアイテムではないか‼︎ 嘘みたいなホントの話。

 さて、この子をどうするか。もちろん玄関に放ったままでおくわけにはいかない。手のひらにのせ、ドアの外へ。そこから人さし指に向かって飛び立てば、更に縁起がいい。だが、手のひらで行ったり来たりを繰り返し、なかなか離れてくれない。掃除が途中でもあったので、半ば強引に人さし指の第1関節まで強制移動させ、旅立ってもらった。未来がどうなるか楽しみだ。

 オリパラリンピックは、開催が濃厚になってきましたね。カレンダーに影響が出ていますよ。
『海の日は7月22日』『スポーツの日は7月23日』になりました。お間違えなく。
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