第8話 時の刻み方

文字数 814文字

 昨夜は寝苦しくなかったですか?もうエアコンをかけて寝ている人もいらっしゃるかもしれませんね。今朝はいつも通り起きられましたか?

 私は通常、目覚まし時計を使っていない。イベントがある日は念のため、起床時刻をセットもするが、それでも時計に起こされる前に目を覚ますこと多い。ただし、夏は早く、冬はそれより1時間ほど遅い。いつからか私は朝日とともに目覚めるようになった。今朝もそうだったが、暑かった。午前5時20分。少し前なら、この時間にウォーキングしても充分爽快に過ごせたのに、今朝は目覚めた時間に、気温が上がっていて断念した。いつ歩けばいいんだ。体重の増加が気になり計ると、案の定1㎏増……

 1㎏くらいは誤差のうち。そう考えていいのは若いときだけ。油断の1㎏が倍々ゲームで肥満に繋がる。お気をつけあそばせ。中年以降のみなさま。あとは自分の意思次第。ひところ『レコーディングダイエット』なるものが流行ったが、私は毎日体重計にのる習慣をつけるだけでも減量効果になると思っている。それを確信したのは「太った」と嘆く友人の殆どが、太った自覚はあっても、現実を知るのが怖くて、体重を計っていないと知ってから。神経質と言われればそれまでだが、楽して体型は維持出来ない。

 島根に世界最大の砂時計がある。1年かけて砂を落とすのだそうだ。写真で見ると、それは周りを計算し尽くされたであろう鉄枠に囲まれ、その中央は砂を落とすだけの容器がはまっている。中央だけ凄くアナログ。その(しつら)えは、おこがましくも私の生き方に少し似ている。
 
 日常生活を杓子定規に考えるなど、毛頭ない。ただ、未だ見ぬ少し先の出来事を、気持ちよく受け入れるための心構えは持っていたい。自分のためはもちろん、自分に関わる人のためにも。

 そこまで言うなら、おまえはどんな体型なんだと突っ込みが来そうなので、(はばか)りながらお応えを。
私は「身長に対して、ときどき1〜2㎏の誤差がある標準体重です」













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