第59話 オリンピック

文字数 820文字

 オリンピック、開催されましたね。いろいろな問題を抱えながら。私が生きている間に、次の日本開催を見ることはできないでしょう、たぶん。

 そう思っていた。だから、チケット抽選を心待ちにしていた。結果は惨敗。何ひとつ当たらなかった。もし、当たっていたら無観客試合をすんなり受け入れられただろうか。現実は、本当に皮肉なものだ。オリンピックを毎回、かぶりつきで観るほどではない私だったが、今回は長い長〜い開催式を見た。理由は特にない。強いて挙げれば来日した外国人選手の表情が見たかったから。

 こんな事を言うのは不謹慎かもしれないが、各国の民族衣装やユニフォームよりもマスクに目がいった。形は、ほぼ同じだが、配色が個性的で良かった。まだコロナが蔓延している国に足を運ぶことが、どれだけ勇気のいることか。その点だけにおいても、すでに勝者だ。タイミングの合う限り、観戦したいと思う。そして、無事に帰って頂くのが今回最大のおもてなしだ。

 選手入場が終わってからのパフォーマンスは、開催直前にいろいろな問題が起きていたが、作品そのものは、素晴らしかったと思う。『見る価値あり』 私は離れて暮らす子どもに、そうLINEした。芸術は、ときに私のような一般人には理解し難いものだが、一方で誰が見てもスゴイ‼︎と感じさせるものであっていいと思う。わかりやすく、面白く、印象に残る。『ドローンで作った地球』と『動くピクトグラム』は本当に良かった。

 炎の点火をした大坂なおみさんは、今や時の人。ピンクのドレッドヘアが可愛いかった。今回の種目の中で一番注目したい人だったが…… とりあえず、日程だけはチェック。最近はネットばかり見ていた私だが、久しぶりにテレビに釘付けとなってみるか。

 日本開催の最大のメリットは時刻ですよね。リアルタイムで観られること。結果が分かっていても観たい試合もありますが、やはり『今』に勝ることはないでしょう。時間の許す限り、応援したいと思います。
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