第51話 私の足

文字数 847文字

 ウォーキングの途中で、右の足の小指が少し痛くなりました。いつもと同じ靴なのに、いつもと同じ距離なのに、なんで痛くなったのかな?

 帰宅して見たら、豆ができる前の靴擦れのような感じになっていた。薬を付けるほどではなさそうなので、放置。足に馴染んでいたウォーキングシューズだが、そろそろサヨナラするべきか。

 下駄の入っていない玄関の下駄箱。ひとつは扉が付いていて、もうひとつはシューズクロークなので、靴たちがズラリと見える。上の二段は夫。下の三段は、ほぼ私。ほぼと書いたのは、子どもの靴や靴以外の物があるので。私の手持ちからハイヒールが無くなって早数年。少し淋しさを覚える。今や靴のほとんどがスニーカーだ。

 中年以降の人なら、この現状をすんなり受け入れてもらえるはず。子育てを経験した人は特に。最後に買ったハイヒールは、姪の結婚式に出席するための物。全体に細かい石のようなグリッターが付いている淡いサーモンピンク。足は入った。でも、歩けるか?不安を抱えたまま購入。当日のドレスにピッタリ合って、満足この上なかったが、足は泣いていた。

 あれ?足の親指が傾いて見える。指の付け根が出っ張っている。私の足の親指はアラフォーのころから、少しずつ少しずつ人差し指に近づいていった。外反母趾。まだ、痛くはない。ただ、履ける靴が限られてきた。ワンレン、ボディコンで着飾っていたころの靴などもってのほか。つま先が広がった物しか受け入れられなくなっている。細身もダメ。EEEなら心配ないが、お洒落な靴が見つからない。だから、スニーカー。少し意識高い系の物。

 年々傾きが酷くなっている。このまま放っておいたら、どうなるのか予想はつくが、病院に行けば手術しかないだろう。どうする、私。寿命と相談しながら、まじまじと足を見つめる風呂上がりの夜。

 この悩みは、数年前から持っています。一番気になるのは、もし手術になったら、体力、筋力が戻せるかという不安です。まだまだ、旅行したいしなぁ。状況が変わったら、またブログにします。
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