業火客船

エピソード文字数 582文字

 船旅の最大イベントが2大地獄の旅だ。極寒地獄では氷を割りながら進んでいく。ペンギンやアザラシなどもいる。もう一つが、灼熱地獄。地面から吹き上げる劫火の中を進んでいく。
 「地獄の業火の中を進む様は圧巻でしょ。それに、業火に焼かれことで贖罪になります。」
 クルーたちはすっかり悦に入っているが、雪女は冷房の効いた部屋から出てこない。外にはドラゴンなどの猛獣がいる。

 「最近は、映画の特撮などもやってます。どれが、本物かわからないこともあります。今は、『しんごディバ』の撮影ですかね。巨大なシンというゴリラが、架空都市カカオの上級国民の妃となったディバを冥界へとさらう話ですね。ここだけの話ですが、最後は裸でペガサスに乗って帰ってきます。ゴリラが。チョコレートのように甘くほろ苦いお話です。」

 「皆さん、どうです?同じ釜の中で過ごすナカマになったご気分は。まもなく、皆様の夢の時間は終わりになりますが、すぐにまたお会いすることになるでしょう。それまで、お達者で。それから、皆様にご忠告を申し上げます。嘘をつかなければ極楽へいけます。しかし、くれぐれも他の宗教に改宗しようなんて思わないでください。天国にいけるのは、一部の選ばれた人だけ。オフホワイト・黄色人種のクズの皆様には、地獄しか用意されておりませんので。」
 船長の挨拶が終わると、船は港に着いた。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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