ヤミーヤミー

エピソード文字数 569文字

 あの世は女性用と男性用に別れている。下船に際してレディファーストの精神から、三途の川を渡って来る年配の乗客は死神がエスコートする。フードを深く被った死神たちは、各々の担当の来渡生婆(らいとせいば)をたずさえながら、次第に岸へ集結する。
 一方、爺たちは氷を操る雪女や長い首と髪のプッツンろくろ首が先導。飲んでりゃご機嫌の爺たちより、なにかと婆のほうがうるさいので気を使う。

 観光用にと、お城も建っている。シンデル城。中では、ジャン・ケンシロウとジャンケン対決をする。勝てば寿命が延び、負けると寿命が縮む。なかには大負けし、
 「おまえは死んでいる。」
 と、そのまま連れ去られるものもいる。

 他にも人気の場所はある。極楽での『AVEトーク』。マッキーと恋人ヤミーたちが、あることないこと、客いじりをしながら歓迎のおしゃべりをする。ただ時々、わけのわからないことをいってくる輩がいる。
 「ですから、本当とか嘘とかですね、誰とか、そんなことはどうでもいいわけで。声優に芸人たちを使ってもらいたい。今ならお友達闇価格で安くなってますから。おいしい関係、ヤミーヤミーでいきましょうよ。」
 あの世に闇はない。闇があるのは亡者たちなんだが。
 「反死者勢力との関係があった場合、違約金は高いよ。」
 そういうと、彼らはおとなしくなる。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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