怨等引迎夢(おんらいんげいむ)ーモニターテスト編ー

文字数 601文字

 早速試作機のモニターを募集した。赤鬼・青鬼・河童を1名ずつ。それぞれが寝ている間に、夢の中でオリジナルの地獄を造っていく。人気がでれば、それぞれの地獄から移住者も出てくる。ポイント制にしようとしたが、かれらはそんなものより食い物をよこせといった。
 しかたが無いので、100ポイントで、酒100cc・血液50cc・キュウリ1本をやることにした。吸血鬼がいるわけでもないのに血液ってなぜと思ったが、青鬼が定期的に輸血しているらしい。顔が青いのは腎不全ではないかと思うが透析はいやだという。

 透析やめますか?青鬼やめますか?

 幸い地獄には血の池があるので、今は輸血による血液交換を行っている。夢でゲームができるなら、透析の時間もさほど苦にならないかもしれない。

 最初はかれらの興味を引くために、イベントを増やしたり、成功体験を多くする。が、そのうち失敗することも増えてくる。そうなると、飽きてくるので、大きなイベントで争奪戦を催したり、他の地獄との交流もできるようにしていった。ところが、数日後に突如、閻魔庁に呼び出された。
 「鬼たちが図に乗って、新しい地獄を実際に造り始めた。すぐに止めたが、お前のところの迎夢とやらで、夢と現実の区別がつかなくなったらしい。そのゲームは開発中止じゃ。」
 いきなりのことでとまどったが、閻魔の命令では逆らえない。結局、新しいゲームを考え直すことにした。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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