妖怪ポスト

エピソード文字数 706文字

 タピオカ風小豆入りドリンクを買った。
 「5%還元しといたから。」
 小豆洗いのおやじが陽気に答える。甘い香り。一口飲んでみた。
 「うん、おしるこだ。」
 なんだか薄い。どうやら還元ってのは煮詰めた後に薄めたってことらしい。

 休憩で、落ち武者の霊が旗と銃を持って出てきた。血矢弾(チヤダン)。土蜘蛛が糸を吐いて盛り上げる。今日は、あか組の真田としろ組の徳川の戦いだった。真田の赤い組紐に対し、徳川は見事な城組。
 日に日に観客も増え、内容もグレードアップしてくる。

 こうなると、面白くないのは外国から来た連中。特に化け猫のドラキャラ・老婆のオオオカミオトコ・ゾンビのフランシタイン。とくに、旅館を経営するオオオカミは、客を取られたとご立腹だ。帽子を被った手足の伸びるゴム男を先頭に、クレームをつけてきた。
 「外国の連中は、特殊能力があるからなあ。」
 小豆洗いの店で、おしるこを飲みながら悩んでいた。
 『カラン、コロン』
 店のドアを開けて、一人の男が入ってきた。
 「よお来たのう。」
 実行委員長であるぬらりひょんが男に挨拶する。妖怪漫画家の日月昇(ひづきのぼる)だ。遅れて、相棒の金土野堀(きんどうのぼり)もやってきた。

 色々な競技について協議した結果、
 「妖怪ポストをつくろう。」
 ということに決まった。

 何でも取り寄せてくれるドラキャラは道具係。口が達者なオオオカミは休憩所係。ちょっと注意するとすぐにくさるフランシタは警備係。それぞれにポストを与えた。ゴム男は
 「おれは将来、海賊ランドの王者になる。指図は受けねえ。」
 といって、相方のピース探しに出かけてしまった。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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