レディ尾(オ)とテレ尾(ビ) 

エピソード文字数 458文字

 エア魂の成功により、社員も増えた。工場を見回っていると、若い連中は、一様に腰になにかふさふさしたものを垂らしている。
「おい、死神あれは何だ?」
営業から秘書に格上げとなった、死神に俺は尋ねた。
「あれは、レディオとテレビですね。」

 妖狐の尻尾の毛でできていて、持っていると彼らのテレパシーを受信できるらしい。白いものがレディ尾と言って、女狐のアナウンサーの声が聞こえる。
「声のかわいさでランクが決まります。実物は見ないほうがいいですよ。声はウグイスでも実際はパイプイスを降りまわすようなやつです。」
 女子レスラーか!

「黒いほうは、テレ尾で、FOXチャンネルの映像が伝わってきます。生産性をあげるためには地獄の連中にも生き抜きは必要です。」
 地上の映画がみれるのか?地獄のほうが地上より進んでるんじゃないか?
 俺は試しに、テレ尾をつけてみた。
「狐しか見えないぞ?」
 俺は死神に問いただした。するとやつは、平然として答えた。
「FOX、狐チャンネルですからね。ほら、かわいくて、癒されるでしょ。」
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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