怨等引迎夢(おんらいんげいむ)ーごく鉄編ー

エピソード文字数 566文字

 次は、おなじような物だが、鉄道建設をしていくゲーム。鬼は、桃がきらいだ。そこで、開発コードを『鬼鉄』と命名。始めてみると彼等は、地獄の名所といわれる風景に興味を持った。そして、怠惰な生活を送っていたかれらが、旅行をするようになった。

 しかし、地獄の風景だけでは飽きてしまう。しかも、暴力シーンだらけで興奮して寝不足の上にR指定。そこで、より快適な睡眠を提供するために、極楽の風景も取り入れた。
 「地上では犯罪者ばかりが急増。地獄も超過密状態。ですから、極楽の風景を見せることで、極楽人気を高めましょう。」
 極楽の住人は僧侶が多い。頭を丸めたかれらを、言葉で丸め込むのは簡単だった。

 さて、いよいよ商品化となって、ネーミングで極楽と地獄でもめた。地獄極楽鉄道にするか極楽地獄鉄道にするか。
 「地獄極楽鉄道では地道(じみち)って華やかさが足りん。」
 「極楽地獄鉄道では極道(ごくどう)になるではないか。」
 話は、なかなかまとまらない。そして、最終的な妥協点として、『ごく鉄』と決まった。ナレータは落語家だった迷亭地楽(めいていちらく)師匠にお願いをした。

 こうして、あの世に一大旅行ブームが到来した。現実の地獄では、死神観光と赤青旅行などの観光業者が乱立した。そんな中、雪女はちゃっかり免税店で酒を売っていた。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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