真っ黒ジョーク

文字数 467文字

 黒船屋には真っ黒ジョークという刺激的な飲むスイーツがあるらしい。われわれも何か作りたい。
 「イメージカラーの白を活かしたい。」
 「白い飲み物といえばカルヒ○スだろう。」
 「白いお酒だと和飲や、実弾が飛び交う発砲酒のジャパーンなんてのも出回ってるわよ。」
 他にも、牛頭の乳で作った『ババアロア』に地獄名物の『カルマ焼き』、修羅道名物の甘い『フリン』。カエルの卵を使った『タベヨカ』などスイーツ業界はかなり競争が激しい。
 「喫茶店もメイドからミスドに変わってきているわ。無茶な注文に答える『ヤンチャ』メニューが人気よ。」
 「こっちも色で対抗しよう。」
 「白なら、珍しいところで、極寒地獄の白い濃いビーツ。」
 「いや、色といえば、血の池だ。」
 早速血の池へ出かけた。
 「今は、スズキの養殖を行なっています。塩気がちょうどいいようで。」
 スズキ一本はいくら鬼でもスイーツには大きい。
 「こっちの小さいのは?」
 「あ、これは稚魚のセイゴですね。」

 こうして生まれたのが、血の池銘菓セイゴの『赤いスイーツ血ィ』。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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