怨等引迎夢(おんらいんげいむ)ー試作会議編ー
文字数 459文字
まずは、試作をしなくてはならない。鬼たちが使うには、出向くのではなく居ながらにして使えるものでなくてはならない。それには、ゲームだ。それも寝ながらでもできるもの。彼らも寝ている間に夢を見る。なら、夢で遊べればどんなに怠け者でも使うはずだ。
かれらの夢に干渉するのは、意外と楽だった。角に映像を流すと、そのまま映る。鬼の中にも死者はいる。かれらの角から発信機を作ってみた。しかし、波長があわない。鬼の角は成長にお応じて何度か生え変わる。ちょうど抜けた角に映像を流すと、本人にだけ受け取れた。かんたんな受信もできる。
角も1本よりは2本のほうが感度がいい。さらに、河童なら予備の皿を使えば地球の裏からでも受信できる。
ハード面は何とかなるものの、問題はソフトだ。スプラッタ系のソフトはまったくダメ。実際の亡者をいびるほうが楽しいらしい。ほのぼの系は河童にはうけたが、鬼は嫌った。RPGのような頭をつかうのはもってのほか。
閻魔になってオリジナルの地獄の街を造っていく、『死ぬシティー』が会議では評判が良かった。
かれらの夢に干渉するのは、意外と楽だった。角に映像を流すと、そのまま映る。鬼の中にも死者はいる。かれらの角から発信機を作ってみた。しかし、波長があわない。鬼の角は成長にお応じて何度か生え変わる。ちょうど抜けた角に映像を流すと、本人にだけ受け取れた。かんたんな受信もできる。
角も1本よりは2本のほうが感度がいい。さらに、河童なら予備の皿を使えば地球の裏からでも受信できる。
ハード面は何とかなるものの、問題はソフトだ。スプラッタ系のソフトはまったくダメ。実際の亡者をいびるほうが楽しいらしい。ほのぼの系は河童にはうけたが、鬼は嫌った。RPGのような頭をつかうのはもってのほか。
閻魔になってオリジナルの地獄の街を造っていく、『死ぬシティー』が会議では評判が良かった。