ビッグ・マウス
文字数 471文字
「やあ、マッキーだよ。僕、よめいないんだ。だから、死ぬ前に、豪華客船であの世を見ておこうと思ったんだ。死んだら保険金が一杯出るけど、一人身なので受取人もいないし、いくらか貸してくれない?」
「出た。死む死ぬ保険詐欺。もう何十年ってやってる。独身の嫁いないやつが、本当に保険なんか掛けるかね?家族もちは働きゃなきゃならないから、大変なんだよ。」
末期船長と雁の格好をしたコックのドナルドが言い合っている。
「やあ、みんな。今日は忙しい閻魔に代わって、この冥王プルートがあの世を案内してあげよう。」
「僕みたいな金持ちは、あの世でもきっと極楽で人気者さ。」
大口を繰り返す末期に
「相変わらずのビッグ・マウスだな。」
そういって、プルートはあきれて笑っている。
最後に、亡くなった恋人に盆踊りの夜に再会して、心を入れ替えて終わる。ハッピ姿で挨拶する一同。これぞ、ハッピ・エンド。夜になるとキャストが、ろうそくを持って船内を行進する。揺れる炎に照らされて、影が動くさまは、かなり怖い。エコリカル・パレード。単なる見回りである。
「出た。死む死ぬ保険詐欺。もう何十年ってやってる。独身の嫁いないやつが、本当に保険なんか掛けるかね?家族もちは働きゃなきゃならないから、大変なんだよ。」
末期船長と雁の格好をしたコックのドナルドが言い合っている。
「やあ、みんな。今日は忙しい閻魔に代わって、この冥王プルートがあの世を案内してあげよう。」
「僕みたいな金持ちは、あの世でもきっと極楽で人気者さ。」
大口を繰り返す末期に
「相変わらずのビッグ・マウスだな。」
そういって、プルートはあきれて笑っている。
最後に、亡くなった恋人に盆踊りの夜に再会して、心を入れ替えて終わる。ハッピ姿で挨拶する一同。これぞ、ハッピ・エンド。夜になるとキャストが、ろうそくを持って船内を行進する。揺れる炎に照らされて、影が動くさまは、かなり怖い。エコリカル・パレード。単なる見回りである。