三重奏

エピソード文字数 497文字

 こうなると、利権を求めて、的屋が集まってくる。しかし、屋台での食事となると税金が高くなるので外国の妖怪は買い控えてしまう。
 「なんか、これぞ『ザ・日本』てえ食い物はねえかなあ。」
 たしかに地域を代表する食事は多いが、日本の屋台というと寿司とてんぷらとラーメンになってしまう。
 「日本人は米食だと思われてますがうどん・パンといった小麦も好きですよ。」
 いわれてみればそうだ。しかも、麦の妖怪はいない。これは、斬新だ。
 妖怪に日本らしいパンを訪ねて見た。

 あんぱん
 カレーパン
 ピザ
 という意見は多い。
 やきそばぱん
 お好みであんを選べるこっぺぱん
 も根強い。
 アニメの影響か、こてんぱん
 島国だからか、しまパン
 という意見もあった。

 しかし、どれもいまひとつ小麦文化をアピールしきれていない。
 「小麦、小麦、小麦。」
 呪文のようにつぶやいていると、ひらめいた。

 広島風お好み焼きパン

 パンの中には、ピザっぽい薄皮で酸味の効いたソースのお好み焼き。とどめが、中からびろーんと出てくる焼きそば。

 小麦の三重奏や!

 配達は魔女たちが行なった。
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登場人物紹介

主人公

地獄で入獄拒否され残りの人生を霊として過ごす

主人公を保護観察する死神

雪女。

居酒屋雪ん子の女将。

死神の知り合い。

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