第11話 激闘、都庁第1本庁舎作成!

文字数 2,106文字

工作開始であるのだ。カッター用ー意!目標、ペパクラ都庁第1本庁舎、工作、はじめ!
なんで海上自衛隊の艦船の号令風味なんですか。ヒドイっ。
100均で買った工作用紙にA3版に拡大したペーパークラフトパターンを貼って、それを切り抜いて組み立てるのですわね。

でもそれだと紙の厚みが元の紙と違うので狂いが生じてしまいそうですが。

さふであるのだ……作者の想定外の工作なのであちこち無理が生じるのだ……。

しかもカラーコピーはA3は1枚80円であった……。

ひいい。結構な流血になっちゃいますね!
おおー、躯体が立ち上がりましたね!
しかしこれ、基礎部分が高架道路に片方乗り上げる形になっておるので、そのままでは自立できぬ。ちょい物を挟んでようやく自立するのだ。
この時点で高さは300ミリ。
けっこう大きいねー!
迫力あってヒドイっ。
ひどくないですよ!
説明書の図を見ながら、切り抜き、組んで、接着。切り抜き、組んで、接着……。
総裁、大丈夫?
さらりと密かに難易度高い。ペパクラの世界とはこのレベルなのかとビビりながらの工作である。
いつも自分で設計してやってるものね。ペパクラキットに慣れてないから大変だよね。
うむ。でもやってて色々な発見があって、「ひいいい」と驚きながらも進めてしまうぞよ。
正面下部なのだ。
この穴空いてるとこはなんですか?
都知事室のバルコニーであったと思うぞ。
このアールのついた庇がなかなか作ってて際どかった……。
しかもここ、なぜか全く寸法が合わぬ……ナゼだ。
紙の厚みの分で狂うにしては妙ですわねえ。
仕方なく現場でアレンジして組み付けるようにするしかないのだった。
なんとか組み付けたぞよ。
おおー。なんとかなるもんですね。ヒドイっ。
ここでようやく説明書の1ページ目が終わった。
だが次のページを見て軽くめまいがっ!
ひいい、さらりと難易度高そうな工作じゃないですか!
これ、折り目が山折と谷折が逆転する角がありますね。ここ組み立てるのどうするんでしょう。紙をたわませて一気に行く感じですか。
そうするしかなさそうであった。覚悟を決めてカットして組み立てに挑むのだ。
なんとかできたっぽいねー。
しかしこれを本庁舎のバルジ6個、12回やらねばいかんのだ。後で第二庁舎にはこのバルジが8個もある。初めはなれない工作にビビるが、後になると練度は上がるがその分めんどくささを感じてしまう。それと戦う工作、なかなか精神修養となるのだ……。
これがそのバルジの組み上がったところですね。
やっぱり狂いが出てしまう感じですわね。
うむ。それでも作りながら、これがオリジナルのA4の用紙であれば組みやすいかもなあ、とだんだん思い始めるのだ。紙の厚みも計算されておるようだし。
だんだん納得させられる感じですね。
特徴あるツインタワーの谷間を貼り付けたのだ。
ここに空調機があるんですね。再現されてる。
そしてバルジをつけ終えたところである。
割とカチッと組めてる感じですね。あれほど「ひいいい」って言ってた割に。
細かく調整しながら慎重にやっておるからのう。
わ! これはYouTubeライブの画面! ここからライブ配信しながらの工作したんですね。ヒドイっ!
工作机の様子の中継には憧れておったからのう。これのためにHDMIキャプチャユニットも手に入れたのだ。
でもなんですかこのラーメンは!
オナカが空いたので昼餉にしたのだ。
これじゃ工作ライブじゃなくてラーメンライブじゃないですか。ヒドイっ。
お腹が空くのは仕方ないですよ。
しかしその後はひたすら工作であるのだ。
最上部のフレームになってるとこを組んでいるのである。
工作してるとこが見えない!
モノが大きいのでカメラのフレームから外れてしまうのだ。
それでも工作を続けていく!
カッコいい!
ここがこの建物の一番の見せ場であるからのう。細心の注意で組み立てていくのだ。
もう片方作るんですね。
しかし黙々と工作してるので地味なライブになってしまうのだ……。
それは致し方ないのですわ。
もう一つの頂上部の組み付けですね。ヒドイっ。
ひどくないよー。
(ドキドキ、ドキドキ)
これにて第1本庁舎、組みあがりである。
すっごーい!
なかなかエモいぞよ。
迫力ありますね!
なかなかグッときますわ。スケールは合いませんが演出には十分役立ちそうですわ。
いかにも新宿、東京という感じが出ますね。
今回のコンベンション展示のテーマ、東京にピッタリであるのだ。
そうだねー!
しかしまだ第2本庁舎と手前の議会棟も作らねばならぬ……。さらに地味な工作であるぞよ。
またライブしながらやります? でも地味ですよね。
しかも! 今回大問題が!
えー、なーにー?
ここまででまだたったの1830字であるのだ! 文字数少なすぎであるぞよ!
うっ、それは仕方ないのでは。だって今回図版多すぎますから。ヒドイっ。
工作レポだから仕方ないのか? うぬぬ。
しょうがないよー。写真で楽しんでもらうしかないよー。
そうですわ。これはこれで良いのではないのかと存じますわ。
うぬぬ、これは要研究である。こんなママで8月のビッグサイトまで持つのか甚だ不安であるのだ。
いいと思うんだけどなー。
ともあれ次回に続くぞ!
つづきます!
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。


*総裁のびっくりヒミツ能力(順次公開)

・隠れオッドアイ。安いラノベのキャラだと思われたくないので視力は悪くないのにカラーコンタクトをはめて眼の色を合わせている。しかしこのオッドアイのその眼を見てしまうと自白させてしまう作用がある。あまりにも危険なのでそれを抑制するためにもカラーコンタクト。


 ほかにもまだまだあります。


葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。

芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。

中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。


田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

小谷奈々 おたりなな


総裁の友人。凄腕のBトレ自動運転の模型鉄。地下アイドルをしているらしい。ウサミン星がどうとか言っていたが詳細不明。

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