第50話 そしてボイスドラマ第1話公開へ

文字数 2,230文字

あれ、今7月28日ですよね。ボイスドラマ公開の日を過ぎちゃいましたよ。
さふであるのう。
ええっ、あれだけ力入れたボイスドラマの公開の日ですよ?
うむう、また著者が体調を崩して、まず7月15日のYouTubeライブを休んでしもうたのだ。
ええっ、せっかくのボイスドラマ公開の前の放送ですよ! 大事な回じゃないですか!
どうも著者の精神状態と体調が思わしくないのだ……。
そんなのいつものことだよー。でもそうはいってらんないよー。
しかしワタクシにはどうもできぬ。依代の体調不良でワタクシも行動不能なのだ。

このときほど、ワタクシに現実の身体がほしいと思うたことはなかったぞ。

僕たち、非実在女子高校生ですもんね。どうやっても。
非実在でなければ、総裁も著者さんも『充電』させてあげられるのですが……。
もー。詩音ちゃんそれ誤解を招くよ―。変態は総裁だけにしようよー。
うぬ? ワタクシが変態なのか?
はいはい、脱線してますよ。それよりボイスドラマどうなったんですか。
うむ。声優さんたちからのボイスデータも来た。それに合わせる画像も準備した。

しかし、内覧では要望がいろいろ寄せられた。

OP曲冒頭のオルゴールが動いたほうが良い、とか、本編のキャラが動いたほうが良いとか。

そんな。動かせられたら動かしたいのは当然です! でも動かすにはめちゃお金も労力もいりますよ! アニメのこと甘く見てるんじゃないですか! ヒドイっ!
他人の労力もお金もわからぬものは普通に多いからのう。かといってお金や労力を提供してはくれぬのだ。つまり、なんだかんだいって「もっと血を流せ」と要求しているのだが、それが言ってる側にはわからぬのだ。
アニメをめぐる世間って、すっかりどうかしちゃってますよ。これじゃアニメーターが貧乏でやっていけないのもそうかも知れない……。ヒドスギル!
シナリオがガバガバでもアニメとして放映してしまえばファンがついてしまうし、その上「考察班」とやらができて勝手に埋めてくれるからの。そのせいか最近シナリオがちょっと見ただけでもガバガバで辛くて見られないアニメがワタクシには増えてしもうたのだ。ただでさえアニメ視聴の習慣がないのに。
総裁厳しいなあ……。でもたしかに「あれっ」って思うアニメが増えた気がします。めちゃめちゃ作画も背景も凝ってるし、舞台となる地域の描写も細かいのに、シナリオが「えええっ」って思っちゃうような。しかもそれがベテランのはずのシナリオさんがやってるアニメなのにそういうことがあります。
アニメの世界にもなにか良からぬ変化があるのかもしれぬ。日本の産業の中で競争力の中核とされておるのだが、その実ほとんど海外へ発注しておるわけで、その上シナリオも企画もガバガバとなれば、もう日本のアニメの優位性などすっかり形骸化であろうの。
悲しいですわね。まるで昔の戦争で言えば、気づけば空母も戦艦も沈められたり動けなくなっているような状態のようです。
赤城さんも加賀さんも沈んじゃって、長門さんも伊勢さんもお腹空いて動けないみたいな悲しさですね。
はいそこすぐ艦これ風味に言わないー。でも悲しいよねー。
話を戻す。そこで我々はボイスドラマOPのオルゴールを動かす方法を考えた。

しかし! オルゴールが手に入らぬ。街ではもう機械式オルゴールなど売っておる雑貨店はない!

かといって通販だとなんと到着まで60日かかる!!

需要がないから? でもそんな。
中国からの発送なので60日かかるらしい。いわゆるチャイナポストでの発送なのだ。

だがオルゴール本体はなんと1円!!

ひい、それじゃ日本でまともにオルゴール売る業者さんはやっていけないですよ! ヒドイっ!
それでなんとか日本のオルゴール販売店を探した。

あることはあった。しかしそこは『伊豆オルゴール館』というミュージアムだった!

ミュージアムにしないともうやっていけないんですね……。ヒドイっ。
そこに発注してオルゴールが届いた。素敵なオルゴールであったが、日本の産業の空洞化を思い知らされるかのようで、その鳴らすいきものがかり「ありがとう」の音色はやや悲しく聴こえたのである……。
どうしてすべてがこうなっていっちゃうんでしょうね。

で、オルゴールのシーンは撮れたんですか?

それが、いざ鳴らすとなると、オルゴールをうまく固定して鳴らせられぬ。

なんとか固定したら、こんどは録画中にヘリコプターが通ってその騒音が入る!

さらにそれで撮れたオルゴールのシーン、よく見るとオルゴールの曲とつかっているOP曲のメロディーが違うのがわかってしまう!!

ひい! ひどいっ!
でも、最後のオルゴールのメロディーは、オルゴールの仕組みわからないとばれないのではないでしょうか……。
そこは我慢せねばならぬのう……。そうして工夫して編集したところ、最後の最後、アップロードすべく最後の動画レンダリングに入ると、なんとエラー発生! AdobePremiereとAdobeEncoderが直前でアップデートがかかり、それが案の定不具合を起こしたのだ!
なんでそんなときにアップデートなんかしちゃうんですか。ひどいっ。
グラボのCUDAをつかわないことでなんとかレンダリングできたのだが……。Adobe Creative Cloudはこういう事が多すぎるのだ。
でも、ボイスドラマ、アップできたんですよね?
さふなり。この次のエピソードでそれを公開するぞ。
(ずるっ) 次ですか!
いよいよ次回、ボイスドラマ公開!
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。


*総裁のびっくりヒミツ能力(順次公開)

・隠れオッドアイ。安いラノベのキャラだと思われたくないので視力は悪くないのにカラーコンタクトをはめて眼の色を合わせている。しかしこのオッドアイのその眼を見てしまうと自白させてしまう作用がある。あまりにも危険なのでそれを抑制するためにもカラーコンタクト。


 ほかにもまだまだあります。


葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。

芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。

中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。


田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

小谷奈々 おたりなな


総裁の友人。凄腕のBトレ自動運転の模型鉄。地下アイドルをしているらしい。ウサミン星がどうとか言っていたが詳細不明。

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