第15話 著者、轟沈!
文字数 2,253文字
著者さんあれてますねえ。いきなり全SNSアカウント停止宣言しちゃうとか。しなかったから良かったけど…。
まあ、うちの著者さんがおかしいのはいつものことですけど、今回は特別のような。
毎年6月頃って著者さん何かに巻き込まれてますよね。なんででしょう。
ある程度は覚悟してたんだけど……。総裁、どういうこと?
うぬ、若干今回は大きなインシデントなのであるな。
そもそもこれも夏の出展の軍資金不足から発生しておるのだ。
そういうたぐいのことで、それによってお勤めを変えなくてはならぬかもしれぬのだ。
しかもかなり遠くへお勤めに行くことになるかもしれぬ。
ええっ、そんなの無理ですよ。現に30分の散歩でも息上がるほど体が衰えてるのに! ヒドイっ!
でもそんな衰えてたらJAM出展も危ういよねー。ひどいよねー。
さふであるのだ。ただでさえ軟弱であるのに通勤地獄2時間。無謀であるのだ。
とはいえ行かなければ軍資金不足でJAM出展に赤信号。
行ってもJAM出展の休みが取れなくなるかもしれぬ。
かといってその転職を断ることもできぬ義理がある。
先の大戦に例えてる場合じゃないです、ヒドイっ、ヒドスギル!
このままでは破滅しかありませんわ。しかもこれ、現在進行中の事態ですわ。
シャレにならないですわ。
かといってこうなっちゃったらどうにもならないよねー。
最悪、JAM出展を取り消すしかないかもしれないですね……。正直。それでも事態が収拾できるかわからないですよ。
でもJAMの申込みもしてるし宿の手配もしてしまってますよ。ヒドスギル!!
去年、一昨年とやったJAM出展の負債が効いておるのだ……。
それによって著者の判断が裏目に出まくっておるのだ。
あ、だからクラウドファンディングにも手を出したんですね!
うぬ、あれは今年の出展費用だけであるから直接関係はないのだが。しかもあれは未達となり収入0円でフィニッシュであった。
体力、財力、時間全て不足しておる。そもそもうちの著者に鉄道模型をやる余裕などなかったのだとしか思えぬ。
でも、もう風呂敷たたむことがどうやってもできないよねー。
さふである……。だから毎年、我が著者は最後に自裁する覚悟でやってきたのだ。
というか、ここで私達のことこれに書いてていいんですか? それどころじゃない気が。
この時間を惜しんでもいまさらどうなるわけでもないのだ……ククク。
ああっ、総裁が心労でおかしくなっちゃった! ヒドイっ!
総裁も著者さんもすっかりおかしくなっちゃってますわ。
そこまでやらなくてもいいことだとおもわれますのに。
しかも我らの鉄道模型自身が本当に評価されておるかもわからぬ。
そしてこの小説活動も評価されておるのかとんとわからぬ……ククク。
すべて、20年間がまるごと無駄であるのかもしれぬのだ……クククククク。
小説書いて商業で刊行した。JAMコンベンションに2回出展した。それがなんであるのか。
お金にもならず評価もされない。
ただひたすら埋もれ忘れ去られるのみ。
まさにただの運とお金の浪費でしか無いのだククク。
総裁!
詩音ちゃん! カオルちゃん、華子ちゃん、総裁を捕まえて!
総裁の狂った笑いが止まらない。
それを鉄研のみんなが押さえつける。
そしてその顔に詩音が胸を押し付ける。
総裁がこれで立ち直ってくれるのなら、やすいものですわ。
総裁はみんなの希望なんだよー! もとにもどってー!!
い、いや、まだ悪い夢から覚められないように苦しいぞよ。
そうは行かぬ。今日(19年4月27日)には我が北急電鉄ユーチューブのプレミア公開があるのだ。
だが、本当に刀折れ矢尽きるまでは戦わなくてはならぬ。それが我が業の定めなのだ。
正直、たかが鉄道模型じゃないですか。それにそんなに。
されど鉄道模型なのだ……。そしてこの窮地で死力を尽くして作った動画の公開をふいにしてしまうことはできぬ。
みんな、一緒に見てほしいのだ。そうでなければ浮かばれぬ。
さふなり。動画編集ソフトが何度も不具合を起こす中、やっとできたのだ。見てほしいのだ……。
わかりました。わかったから、休んでください、総裁!
著者が轟沈するのにワタクシも巻き込まれるとは……不覚なり。
何言ってるんですか総裁! そんなこと言っちゃダメ!! ヒドイっ!!
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