第48話 シンデレラエクスプレス

文字数 2,081文字

それで、「鉄研でいず5 シンデレラエクスプレス」はどうなったんですか?
うむ、これがだな。書き始めたのは合宿の最中。しかし著者が合宿から戻り、資料を整理してどっこらしょと書き始めたところ、なんとその中でCOVID19の感染拡大が始まってしもうた。思わぬことで話がシリアスになる羽目にっ!
何やってるんですか……もたもたしてるからそうなるんですよ。
しかし、新春茨城遠征の時期は作品の時期から動かすとややこしくなる。そしてそのあとの謎解き編を考えると、どうやってもコロナ禍の状態を入れぬと辻褄が全く合わなくなる。さらに解決編はそのコロナ禍のあとになる。


日本中でだれも先が見通せぬ時期に近未来予測をする羽目にっ!

無茶すぎてひどいっ!
でも、それは書き上がったんですよね。
4月25日に公開、最終更新は6月11日とカクヨム のタイムスタンプにはある。


つまり、非常事態宣言が解かれる前に、そのあとの日本のことを書き上げたのだ。


しかしこのコロナ禍は作品の邪魔になっただけではない。作品の中でコロナの自粛は、もう一つのかつての自粛と呼応して、事態を覆い隠しミステリにするマスキングテープの役目になってくれたのだ。

ほんと、なんでも利用するなあ。著者さんは。まあ、それも物書きとしての仕方のないところかも。
といいつついろいろと作品的な嘘を吹きまくっておった。なにしろ計画だけに終わった幻の最後の蒸気機関車C63が実は建造されていた! という嘘では足りず、とあるところに国鉄の希望をかけた秘密施設が作られた! とか、1988年のオリエントエクスプレスもこの件に関係していた! とか、さらには我らが副顧問の館先生がじつはとある国家資格を持ち、それを生かしてエビコーとはまた別のところで大活躍していた! などと。
ひいい、話広げるのもやりすぎですよっ! ヒドイッ!
さらにはC63がその推理の結果どうなるかについては読者諸賢のご検討を待ちたいのだ。いくらなんでもあんなことやらかしてただで済むわけがなかろう……著者よ、もう少し考えてものを書けなのである!
キャラに作品の書き方の指導を受ける著者って一体……。
しかしそれを書くことにより事項の整理が進み、いよいよアサインされた声優プロダクションのワークショップの日を迎えた!
声優さんたちは遠くにいらっしゃったのですか?
さふなり。東京の反対側、日暮里舎人ライナーに乗ってゆかねばならぬ地である。もちろん日暮里舎人ライナーは初乗車である!
おもわぬ乗り鉄活動になりましたね。著者さん、鉄道のない地域住まいなので乗り鉄活動あまりできませんもんね。
かつて学校に通うときは小田急だのJRだのに乗れたのだが、今は昼の職場のより僻地の某役場との往復、さらには在宅ワークであるからのう。全く生活圏に鉄道がないのだ。
だから少ない遠出の時にTwitterで連ツイしながら移動するなんて、嬉しくて仕方のないことをするのですわね。
我が著者はなにかと喜び嬉しがってしまうのだ。なにしろ夜勤バイトですら、上司のディレクターから「ほんと楽しそうだね」と言われてしまうほどである!
そういうこと楽しめるのはいいけど、そうでないときはボコウツとセルフネグレクトの日々ですもんね。ジェットコースターすぎますよ。
我が著者は誰かのためになったり、ちゃんとお金が稼げる働きをすることに飢えすぎておったからのう。誰かのためになるならと安請け合いも酷かったのだ。
でもそれが稼げるようになって、ボクら鉄研をボイスドラマにしようとしてる。いろいろ解決ですよね。
わが著者の話し相手をよくしてくれる編集者ナミノフ=ハッサクによれば、わが著者の大体の悩みはお金で解決しちゃうよねとのことであった。まさにその通りなのである!
力強く言ってもダメです!
しかしそれは事実であるからのう……。


ともあれ著者は日暮里舎人ライナーでとある駅に降り立った。


その駅から歩いてすぐのところの店舗の地下に、声優プロダクションの先生と、その門下生さんがレッスンをするスタジオがあった。

これはその時のメモですね。


というかこれ……。

男性2人と女性3人が待ってる。

先生登場。男女起立して迎える。私も起立しようとして黒色白蛇さんに止められる。

先生は声優で、またベテラン音響監督。

ネイでいきます、と先生の言葉で発声練習開始。その間彼らの受けた仕事の一覧をプリントで拝見。ひいい、@@ー@@とか、@@@@@@@@ーとか、アニメに疎い私でも知ってるタイトルがゾロゾロだっ!

ネイの次はママママで発声練習。さすがみんないい声だなあ。それに本格的。

何やってるんですか……なに声優さんたちの見学ルポ書いてるんですか。
我が著者はこうして書くのが大好きだからの。ルポが特に読むのも書くのも好きなのだ。
そうですね。だれかルポのお仕事あればうちの著者さんに発注してやってください。昔防衛庁(当時)の広報誌に2回ルポ書いたりしてますからね。
というかキャラに仕事の心配されて仕事募集してもらう著者さん、ヒドイッ!
というわけで声優さんたちとのファーストコンタクト編、続くっ!
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。


*総裁のびっくりヒミツ能力(順次公開)

・隠れオッドアイ。安いラノベのキャラだと思われたくないので視力は悪くないのにカラーコンタクトをはめて眼の色を合わせている。しかしこのオッドアイのその眼を見てしまうと自白させてしまう作用がある。あまりにも危険なのでそれを抑制するためにもカラーコンタクト。


 ほかにもまだまだあります。


葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。

芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。

中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。


田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

小谷奈々 おたりなな


総裁の友人。凄腕のBトレ自動運転の模型鉄。地下アイドルをしているらしい。ウサミン星がどうとか言っていたが詳細不明。

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