第42話 JAM展示2日目 愉快さよこんにちは
文字数 2,488文字
JAM1日目の展示は無事終わり、ベースキャンプ民泊で眠った後、2日目へ出撃する。しかし。
夜のうちに1日目に撮影した動画をYouTubeにアップしたのだ。
やはり遠隔地でJAMに参戦できぬ人へ便宜を図るとともに参戦を促そうと思うたのだ。
だが!
民泊のWi-Fiからアップロードしたのだが、民泊のWi-FiはポケットWi-Fiだったのだ。
さふなり。あっという間に制限がかかり使用不能となった。1日目ダイジェストはアップできたが、その後は不可能になってしまった!
しかも思い出したが、去年も同じことになっておった!
それとJAM会場で上映中のプレゼンビデオもオンライン公開したのである。
総裁、このとき吉本闇営業の時の松本人志さんみたいに「総裁、動きます」とかツイートしてましたね。ほんと便乗大好きだなあ。
ご都合でご来場できない方にもJAMの雰囲気を味わっていただき、いずれ会場にもいらっしゃっていただけると嬉しいですわね。
幸いJAMの来場者数は一時期よりかなり回復しておるらしい。ますますの発展を期待したいぞ。
そうなった方がMP出展してる私たちにも張り合いになりますもんね。
出展する側も出費、観覧の方々も出費。少し考えればほぼ誰も金銭的に儲かってはおらぬ。それでも皆が負担し開催する。金にならなければ意味がない、という世知辛い世の中であるが、それに真っ向から反抗し、それがこのように盛況となるのはまさに痛快である!
コミケの成功にも似たものを感じますね。「バブルの頃に失ったなにか」ってフレーズがありますが、苦しくても好きなものに惜しげもなく注ぎ込むこのムーブメントは、その「なにか」なのかもしれませんね。苦しいことは苦しいですが。ヒドイッ。
ただ豊かさを失ってバブルの方がまだマシだった、という言説もある。しかしバブルの頃はこんな趣味イベントに時間とお金と労力を注ぎ込める余裕はなかった。皆仕事に奔走するしかなかった。そしてその中で過労死する例もあった。
ワタクシは斯様な歴史修正主義には異を唱え続けるぞよ。
今の世の中、格差社会や貧困社会と言われますが、それでも豊かになっているところはあると認識すべきでしょうね。そうでないとこういう豊かさも見誤って失ってしまいますわ。
さふであろう。
2日目の展示が始まる。開始の合図のD51の汽笛とともにスタートである!
これは1日目のtomy hiratsukaさんのマリン踊り子が新宿踏切を通過しているところですね。
こうやって舞台を作ると車両の魅力がさらに引き出されますね。
オリエント急行の展望車と牽引機勢揃いだねー。展望車はオリエント急行についてなかったけど、みんなイマジネーションでつくったんだよねー。
それぞれに趣が違って楽しいですね。アメリカンなビジネスカー風味から密閉式の満鉄風味まで。
機関車もパシナからビッグボーイ、ドイツ機までそれぞれに違ってそれぞれにとても素敵であったぞ。
よねカーブ、高速コーナーらしい迫力が出てましたね。
スピード感が強めにつけたカントとともに強烈に出ますね。何度も検討を重ねた甲斐がありましたね。
風祭駅付近の密集もすごいです。でも風祭、ホントは単線ですよね……ヒドイッ。
高層ビルが林立してて、いかにも東京って感じだよねー。
MP出展者のIDつけたまま食事するのは独特の感覚であるぞ。
ここでようやく周りを見る余裕ができた。少し偵察も兼ねて見学したぞよ。
ちなみにこれが我々の展示ブースを通路側から見た様子である。
人気モデラーチームがお隣さんであったのもあり、まさに展示のホットスポットであったのだ。
頑張った甲斐がありましたね。ひっきりなしに話しかけられて、夢中でした。
すごく密集が素敵に見えますわね。これだけやるとやはり展開と撤収に時間がかかってしまいますわねえ。
うむ。YouTubeと連動させたりといった新しい機軸も見られた。また今回を試運転として2021年の次回を狙っているチームもあった。安定の出来栄えのベテラン出展陣でもあったし、なかなか好況と拝見したぞよ。
箱根登山やってる人たちがいたので、私たちも連携できないかなあ。そうすれば模型で新宿から箱根までを全部再現できますね!
やってみたいのだが、難しいのう。調整せねばならなくなるのでメーワクかけかねぬ。
あれっ、「あまつかぜ 」がEF64に牽引されてる!
動力の状態が悪化したので急遽、牽引走行としたのだ。
廃車になる列車を長野に牽引して行ったりしてる機関車で「死神」なんて呼ばれてるよねー。
事実、「あまつかぜ廃車回送では?」などという声を聞きましたよ?
ライブステージでばんばんライブしながらの廃車回送もないと思うのだが……。でも牽引運転はこれが初めてだったので、よいデータが取れたのだ。
課題も見つかったが、それでも「あまつかぜ 」はフラッグシップとして頑張ってくれておった。
JAM3日間ずっと走ってましたもんね。あとでクリーニングして労わないと。
展示におわれて写真や動画撮影が疎かであった。これも反省点である。
そしてベースキャンプへ戻るのだ。
JAMが終わると秋が来る。
始まった時の蝉時雨が終わり、秋の虫の音がなり始めておった。
宴とはそういうものなのだ。あとは最終日。有終の美を目指すぞよ。
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