第36話 JITBOX発送と危機
文字数 3,151文字
ついにJITBOX発送の朝を迎えた。前はJAM国際鉄道模型コンベンション事務局がJITBOXの手配を手伝ってくれたのだが、今回はとくにないので、去年の取引情報をもとにヤマト運輸にお願いしてJITBOXチャーター便を手配したのである。
距離が短いのは幸いですね。料金も最低料金で送れるし。
車で運んでも結局ガソリン代と高速代で同じぐらいになっちゃいますからね。
発送する荷物を廊下にとりあえず出した。ここから駐車場に降ろして、JITBOXに移し替えるのだ。
ひいい、単身赴任の引越しのレベルですよ、ひどいっ。
著者が引っ越しするのだとマンションの人々に誤認されたのも仕方ないのである!
そしてカオルくんの競泳水着姿も仕上がり、鉄研全員が水着姿を披露できるようになった。
でもこれ、どこに発表するんですか? いつものPixivとかだとたいして意味ないですよ。
それなのにこういった看板類を作って取り付けたりしておった。箱を少し開けて追加工作していたのだ。
そしてJITBOXのトラックが来たので搭載である。横倒しにしてほしくない箱もあったのだがいうより先に横倒しになってしまった。こうなってはもう遅いのだ。覚悟を決めて積み込んでしまう。
なんのための天地無用表示なんですか……しかも完全にテトリス状態ですよ。よくつみこめましたね。ボックスももうカツカツです。
それでもついに発送可能になった。蓋が閉まってこれからトラックに搭載される。
そしてその後も作業である。
出展の内容を紹介するプレゼンを作ることにしたのだ。
展示の中でスライドショーを上演し、模型運転のメンテナンスなどの間にお客さんの間をつなぐものでもあるのだ。
なんとディスプレイが輸送時に故障してしもうたのだ……。原因は不明であった。
梱包も甘かったので文句は言えぬのだ。ゆえ、今回は万全の梱包となるよう、ディスプレイ出荷時の箱を使って輸送することとしたのだ。
それでだめならどうしようもないですもんね。諦めもつきますね。
プレゼンはムービー形式に書き出して再生時にPC以外でも再生できるようにしたのである。
しかし誤字が見つかると書き出しをやり直す必要が出るのであった。何回もそれをやり直した。
あぶない刑事のタカ&ユージですね!レパードといい、めちゃめちゃそれっぽい!
でも内心複雑だったんです……今年は減力展示になってるような気がして。
うむ、ケムリクサにどっぷりハマっておるのはそれで良いのだが、JAM準備としてはいささか手薄にも見えなくもなかった。もちろん別件で忙しいのは知っておるので言いにくかったのだが。
難しいのう……。ワタクシも言うべきでなかったかも知れぬ。とはいえ……。
去年の円山川水害まであと3センチといい、またしても台風ですか!
いろいろなものをこめての出展がまたしても危機にひんしておる。
その危機でも、思い切ってEXE6連だけでもウェザリングして整備することにしました。
「生まれ変わる客車」の工場のBGMを思い浮かべながら、エアブラシとこれまでの工作法をくみあわせて仕上げていきます。
汚しを入れると車両がどんどんイキイキしていきますね。
この動力ユニットの床下カバーがどうにも実感的でないので、
余白部分を切り落として立体感を増やすことにしました。
急いでいてもしっかりこういう工作をするところがミエさんのいいところですね。
これは以前新宿踏切の取材に行ったときに見たEXEαの屋根上であるのだ。
けっこうまっ茶ッ茶ですね。それほど古くもない車体だと思うのに。
ゆえ、これぐらい汚れてもやりすぎとは思えぬのだ。しかしミエくんはものすごく自信を失っておった。ワタクシはそれでミエくんの窮地を察した。でもワタクシにはどうもできぬ。
どうにも違和感が残ってる気がしましたが、まあまあ望み通り吹けたほうだと思います。
純正のパンタグラフが弱くて脱臼しやすすぎるので他のメーカーのパンタグラフと交換することにしました。
でもこの時点でJAMまで残り5日となっておった。しかもこのパンタはシングルホーンのもので他メーカーでも生産終了品。ダブルホーンのものも品薄となっておった!
あわてて手配します。しかし注文画面ではその時点で2~3日かかりますと表示されてました。
ゆえ、ダブルホーンのものもワタクシは手配した。JAM本番でパンタなしは辛い。その保険であるのだ。もしシングルホーンが届かなかったらそれを載せ、とどいたら余剰となるがそれはワタクシの方で使おうという判断である。
なあにワタクシの自由形模型なのだからどんなパンタでも、あれば使うまでなのだ。あまってもこまることはないぞよ。
間に合いました。やはり換装して正解でした。かっちりして機能的にも満足です。
あまったパンタはJAM後に総裁のところに回送することにしました。
ここまでやってようやくエアブラシ工作が本当に楽しくなりました。これまで食わず嫌いしてたけれども。
なぜそんなに意固地になってエアブラシを嫌がっていたのですか? なにか事情があったのですか?
いやー、昔、缶スプレーでやってたらそのことをバカにされて。
それでもそこまでこだわる理由としてはよくわかりませんわ……。
まあよいではないか。ミエくんのそういう強情さはまえからであるのだ。それを今からどうにもできはしないのだ。ワタクシが説得してもダメであった。いい縁があったからようやくその心に春がおとずれたのだ。それでよいではないか。
そうですわねえ。結果良ければそれで良いのですわ。素晴らしいEXEが仕上がったのですし。
ミエくん自身が大丈夫というのだから大丈夫なのであろう。ワタクシにはどうもできぬ。
ゆえ、ワタクシは心を鎮めるためにカレーを作ることにした。レトルトではなくルーを使ったカレーであるのだ。
そしてできたのである。JAM国際鉄道模型コンベンション直前・エビコ―鉄研鉄道模型強化合宿カレー・2019Verである!
うむ、人参が多くなってしまったので少し甘めであったが、それなりの味ではあったぞ。
そうしているうちに、気がついたらJAMの東京行きのバスが台風で運休になってました!!
またエクストリーム出展するしかなくなっちゃいましたか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)