第21話 新宿2号踏切とここ掘れプライバシー!
文字数 2,442文字
うむう、毎度毎度わが鉄研がビンボーであることを書いておるのだが、実はとある大作戦が始まっておるのだな。
ここまでの軍資金問題を解決する、決戦なのである。詳細は極秘事項であるので具体的なことはほとんど言えぬのだが。しかしその作戦成功時にはこれまでのような自由な時間は少なくなる。
まさか、それは著者さんがバイトを増やすようなことでしょうか?
(ここから追及したら、わたくしたちの軍資金問題がさらに悪化しそうですものね)
(追及しても得になることなさそうだもんね。ヒドイっ)
(そもそも著者さんのお財布って成立しているんですか!? どうやっても大赤字にしか見えないですけど!)
(追及しちゃだめですってば奈々パイセン! ヒドイっ)
というわけで、ワタクシと著者で、今のうちに作っている新宿2号踏切モジュールの作業をできるだけ進めておかねばならぬことを打ち合わせた。
最大の建物はこの白いビル、新宿サザンタワー。35階建てであるのだ。
そこに注目しちゃだめだよ―。ビルの模型のこと見ないと―。
うう、それも著者のずぼらで片付け苦手なのが悪い。著者が悪いのだ。
こっちもまた丸見えですわ。パソコンの画面が遠くに見えちゃってますわ。
ごちゃごちゃしてるなあ、って。ここはビル模型のとんでもない高さを見るところだよ。
詩音ちゃん癒し系なのにそういうとこ目ざとく見ちゃうよね。
よく見るとここまでもらってきた著者さんの賞状まで見切れで見えてますわ。
NovelJAM、小説の即興執筆編集の競技大会での入賞の賞状ですね。米光一成さん、ゲーム「ぷよぷよ」作った先生から頂いたんですよね。
ここまでなかなかこういう栄誉はなかっただけに、著者は本当に嬉しかったのであろうの。
というか模型のビルの話、しないんですか、ヒドイっ。
ジブリ美術館の内装図かざってあるねー。著者さんもジブリ好きなんだねー。
いいかげん著者さんのプライバシー掘るのやめましょうよ。著者さん泣いちゃいますよ。
これにはあんまりプライバシーっぽいの写ってないわね。つまんなくてヒドイっ。
それはほんとにひどいよー! もう模型の話に戻ろうよ―!
そ、そうですわね。しかしこんなに密集した風景、壮絶ですわ。
手前の歩道橋はまだ仮のものですが、密集感はほんとこの新宿の雰囲気ですね。
もはやこの風景は東京以外には見えない気がしますわ。
でもせっかく作った高層ビルがこのアングルではほとんど写んなくてヒドイっ。
そしてこの踏切モジュールで一番作りたかったアングルである。作ったビルはもはや全く見えないのだ。
こらー! もうプライバシー掘らないの―!! 掘るの、禁止ー!!
そ、そうですわよ。ものには限度ってものがございますわ。
まっさきに掘った詩音くん、それはおまいう案件だよ……。
だがしかし、ここでこのモジュール、これでいいのかとワタクシは素に返ってしもうたのである!!
そもそもこのビル群は本当に必要なのか! しかもただの物量作戦ではないのか? という自己批判が始まってしもうたのである!
しかもこのサザンタワーは基礎が不安定で傾いたり倒れてしまったりするのである!
しかもGoogle地図の3D航空写真ではわからないところがあちこちあるのだ!
この3D航空写真はサザンテラスのテラスをなり。テラスの上になにかシマシマがある。これは階段ではないのか? でも階段だとしたらどこからどこへ上がったり降りたりするものなのか!?
それにしては起伏がよくわかりませんわ……。もしかしたらパターンなのかもしれませんわ。
ではなぜ、なんのためにそんなパターンを作ったのかが解せぬ!
そ、そうですわ。理由なくこういうものを作ることはないですわ。何かの理由があると存じます。それがストラクチャーづくりに理解として必要なことですわ。
同様にGoogle地図のストリートビュー。
このツタで緑化された壁は本当に壁なのか! 壁でいいのか! なんのための壁なのか!
うーん、壁には見えるけどなんのためかはわかんないよー。
これも同じくストリートビューから。
この雑居ビルと鉄道施設らしき螺旋階段のある建物。
この基礎らしき盛り上がりは一体何であるのか!!
なんかプラットホームのあとみたいな高さだけど……。もしかして新宿駅関連かな?
ワタクシは以上の点について調べたのだが、最後の盛り上がりのほかは、調べただけでは答えが出ない!
ウェブ検索で調べるとあったのだ。この位置に昔、南新宿駅のホームがあったらしいのだ。
ええっ、南新宿駅はもっと下り方向、2号踏切の先ですよ。それが昔は1号と2号踏切の間にあったってこと?
さふであるらしいのだ……。ワタクシ達が生まれるずっと前、新宿駅に地下ホームができる前らしい。
しかし行くしかないのだ。覚悟をワタクシは決めたのである!
覚悟を決めた総裁。次回「鉄研でいず!」、第22話。新宿ロケハン紀行。
「テツ道王に、ワタクシは、なる!」
はいそこー、著者さんもアニメ次回予告のマネしない―。
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