第33話:熱海の花火と海外旅行

文字数 1,779文字

 2人で10万円、1人当たり5万円と書いてあり、それを見て、嘘だろと言うのを聞いて、石津三千子が、冷静に、まだ安いわよと、言った。以前、メディカルセンターに、運ばれた患者さんは3日の入院と処置で100万円以上の請求が来たと話した。アメリカには、公的な医療保険がなくて、医者の技術料に上限はないのよと言うと驚いていた。

 自分達が、蒔いた種でしょ、自分達で支払うのは当たり前ですと、石津三千子が強い口調で、言い、この請求金額には、私たちの日当も付き添い料金も全く入ってません。日本では人助けは、無料が当たり前ですが、アメリカでは、当たり前ではないのです。対価を支払うのが当たり前なのですと説教。それが嫌なら、これから海外旅行へ行っては駄目と言い切った。

 するとメンバーの中の1人が、すみません、僕らのせいで、みんなに迷惑かけてと言った。そして、全員が頭を下げて、明日から大人としてマナーを守りますので、いさせて下さいと語った。もちろん、かかった費用は、必ず、後日、全額支払いますと言った。そして、この騒動で、石津夫妻と、3人のメンバーが、徹夜をするはめに、なった。

 その後、大きな問題もなく、2008年5月19日にハワイ旅行を終えて、日本に戻ってきた。熱海花火大会のスケジュールは、2008年5月の第2、第4日曜、6月の第2、第4日曜、7月27、31日、8月5、19、30、9月17日、12月9日、16日の12回で、応募総数が120件あり、石津健之助が、キャンセル待ち3件までにして公平に振り分けた。

 そしてインターネットの宿泊予定者とキャンセル待ち2組を書き出した。その他、それ以外の土日、祭日の予約も多く、これの方も、同じ様にした。平日も、38組の予約が入った。中には5連続の予約の人もいた。この話を篠田さんに連絡すると、大喜びしてくれ、受け取った、お金は、全て、そのマンションの管理人さんに言って、家主さんに渡してもらうと言った。

 2008年7月のはシアトルと、バンクーバー4泊6日の旅行の参加者は最終的に40人と大盛況であり、特にビクトリアのブッチャードガーデンが一番人気。バンクーバからバスとフェリーを乗り継いで約4時間で、ビクトリアのブッチャードガーデンに到着する。特に夏場は、夏から秋にかけてのシーズンが、一番多くの花が咲き乱れて、最高のシーズンとなる。

 その他、市内のシーフードレストランの料理の旨さも定評がある。また、バンクーバーからシアトルまで、移動方法は、バスで4時間、鉄道・アムトラックで4時間、レンタカーで3時間、中でも一番のおすすめは、眺めの良い、鉄道の旅で、バンクーバーからシアトルに向かう電車は、早朝6時半と 夕方 17時半の2本。シアトルの名所は1つ目が、スペースニードル。

 それは、シアトル中心部にある高さ184mの有名なタワー、展望台と回転レストランがある。2つ目がパイク・プレイス・マーケットで海辺の魚屋さんと、魚料理の店が多く、新鮮な、カキ、カニ、エビ、鮭が安く食べられる。その他、シアトル水族館、シアトル美術館などが有名。シアトルからアラスカの巨大な氷山を見学するクルーズ船が、頻繁に出ていた。

 そして最終日になり日本に戻った。2008年9月は、オーストラリア・ケアンズ4泊6日、旅行で現在参加者数44名で、中には、別行動でメルボルンやシドニー、ゴールドコーストを巡る8泊9日のコースを選んだ人達が、16名含まれていた。すると、平成芙蓉会のメンバーに、毎回、お世話になる旅行会社のOBの男性、菊池五郎さんが、入会してきた。

 そこで、彼に、今後、旅行を任せたいと石津健之助が話すと了解しましたと、引き受けてくれた。翌月の平成芙蓉会で、石津健之助が会長になって3年目にして、都合により、会長を交代したいと言うと、ご苦労様でしたと了解してくれた。新会長に、旅行会社のOBの菊池五郎さんに、お願いすると言うと、拍手で、交代を承認してくれた。

 そして、その後、石津夫妻は、忙しかった、仕事から解放されて、しばらく、自宅で、ゆっくりして、温泉につかり、秋の紅葉シーズンに、八ヶ岳へドライブした。また、東京、橫浜へ、毎月2回ほど出かけて、食事、買い物、たまに、高級ホテルに泊まって、楽しんでいた。そうして11月を迎えて、寒くなった。
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