第49話:マドリードとポルトガル長期旅行

文字数 1,632文字

 到着後、マドリッドのレストランで、昼食をとったが、12時過ぎでも、空いているのに、違和感を感じた。そこでレストランで英語を話せる従業員に聞くとスペインでは、昼食は、14時頃が、一番込むと語った。全て、食事を始める時間が、遅いと教えてくれた。夕飯も21~22時だと、笑いながら話した。

 食後、散歩しながら、「プエルタ・デル・ソル」を見た。プエルタ・デル・ソルとは、マドリードの紋章を表しているクマとイチゴノキの像が有名な太陽の門。それにマヨール広場を散歩し、ホテルにチェックイン。翌日、石津夫妻は、スペインのマドリッド、マドリード王宮と、国立ソフィア王妃芸術センターを見学した。

 マドリード王宮は、歴代のスペイン王が暮らした宮殿。実に端正な外観だが内部は贅を尽くした作り。床面積はヨーロッパ最大の宮殿。フェリペ五世の命により1738年に建築が開始され1755年に完成。圧巻は主階段で、イタリア人画家のコラド・ジアキントによる天井画のフラスコ画が凄い。その他の部屋も贅を尽くしたつくりになってるが、宮殿内部は撮影禁止。

 西側の回廊。アーチが作る影が印象的でテラスからはマドリッド郊外を望める。王宮の南西にある小さな入口から王立武具博物館に入れ、かつて王家が馬上戦で使用した武器が保存、展示されており広い展示室に驚いた。次に向かったソフィア王妃芸術センターは、ピカソのゲルニカが展示されている事で有名な美術館で、20世紀の現代アート作品を多数所蔵している。

 特にピカソ、ダリ、ミロの三大巨匠の名画は見逃せない。現在、美術館には、あらゆる表現手法の作品が2万点以上所蔵されています。その内容は、絵画が約4千点、彫刻1,400点以上、デッサン約3千点、版画7千点以上、写真3千点以上、シングルチャンネル・ビデオ約160点、ビデオ・インスタレーション40点、装飾美術百点以上、建築作品30点となっている。

 「ゲルニカ」をはじめとするピカソの作品、フアン・グリス、ミロ、ダリ、フリオ・ゴンサレスの作品が際立っている。プラド美術館へは徒歩10分と近く、両方の美術館を見ると良い。国立プラド美術館は、ベラスケス・Velázquez作の「ラス・メニーナス(女官たち)」やゴヤ作の「マドリード、1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺」。

 その他にも、スペイン派、イタリア派、フランドル派絵画の傑作を鑑賞することができ、プラド美術館の貴重な所蔵作品は、絵画8600点、彫刻700点以上に及ぶ。美術館で展示されているのは、膨大な所蔵品の一部。そのため2007年、建築家ラファエル・モネオが設計した施設の拡張部分が開館。16、17世紀の絵画における世界最高レベルの美術館である。

 また、ボッシュ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ムリーリョ、ルーベンス、ゴヤ、ベラスケスといった大家の作品を所蔵している。その他、デッサン、版画のコレクションも多数存在する。その晩、1725にできた世界最古と言われているレストラン「レスタウランテ・ソブリーノ・デ・ボティン」、通称「ボティン」で、夕食をとった。

 その店で、名物子豚の丸焼きとパン、シェリー酒とデザートを食べたが、確かに、おいしい。ゆっくりと味わい楽しい晩餐となった。翌日は、バルセロナに、移動し、アントニオ・ガウディのサクラダ・ファミリア、グエル公園を見て回ったが、その芸術的な外観に、驚かされた。翌日は、カテドラル・旧市街の大聖堂を見て回った。

 その後、世界屈指のクラブチームFCバルセロナの本拠地のカンプノウ・スタジアムを見学したが、ヨーロッパ最大の観客席規模を誇る10万人収容のスタジアムで圧巻だった。そうして、4日間のスペイン見学を終えた。

 そして。6月9日、再び、リスボンに戻り、サント・アントニオ教会、ジェロニモス修道院、ベレンの塔などを回ってみて、町並みがきれいであった。食事も日本に合う、海鮮料理が美味しくて、安かった。
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