第65話「最終章」:アゾレス諸島への旅行

文字数 1,431文字

 マディラ島は、常春の花と果物がおいしい素晴らしい島だ。その後、2月21日、リスボンに戻り2月23日にポルトへ行き2泊してコインブラも観光して2月26日、今田夫妻に会った。食事をするとマディラ諸島へ行ったならリスボンの西方、1500kmの大西洋に浮かぶ、アゾレス諸島も見学したら良いとすすめられ、その旅行を計画した。

 飛行機とホテルを予約して3月3日にリスボン空港からサンミゲル島へ飛び立った。最初に、アゾレス諸島の最大の島で「緑の島」の愛称を持つサン・ミゲル島のポンタ・デルカーダの空港へ到着。タクシーでサン・ミゲル島西部へ。島を象徴する雄大なクレーターレイク、セーテ・シダデス周辺を約2時間にわたり散策してポンタ・デルカーダのホテルに入った。

 2日目は、タクシーで地熱地帯フルネス谷へ行きフルナス湖周辺で約4時間の散策。その後、噴気孔などを見学しテラ・ノストラ公園へ。美しい庭園を見学し野趣あふれる露天温泉を楽しむ。その後、昨日と同じ、ポンタ・デルカーダのホテルに戻り宿泊した。3日目は、国内線で、ファイアル島のオルタへ。到着後、島の中央部にあるクレーターへ向かった。

 そして、4時間かけてクレーターの一周をハイキングした。その後、隣のピコ島のピコ山の優美な山容を堪能しながらオルタへ戻り、フェリーで、隣の島ピコ島のマダレーナへ向かい、マダレーナのホテルに宿泊。4日目は、ポルトガル最高峰ピコ山を展望しながらピコ島を約3時間のハイキング。午後、世界遺産登録のブドウ園を約1時間歩いて、昨日と同じホテルに宿泊。

 5日目は、フェリーでサン・ジョルジ島へ渡り3時間かけて歩き風光明媚な海岸線をハイキング。断崖につけられた展望の素晴らしいトレイルを辿り、「ファジャンス」と呼ばれる独特の地形を眺める。その晩、 サン・ジョルジ島のヴェーラスのホテルに宿泊。5日目は、サン・ジョルジ島のヴェーラスから飛行機に乗りサンミゲル島のポンタ・デルカーダへ。

 さらに飛行機を乗り継いで3月9日にリスボンに帰って来た。この旅行で日本からマドリードへ14時間、スペインを観光して、飛行機で80分でポルトガル。これで来るルートが体力的には楽なのが、わかり、このルートを利用することを考えた。

 21世紀に入り、世界は、経済最優先で、利益第一主義、効率性の追求によって富めるものは、もっと豊に。貧しい人達の人口は増えアメリカの中間層さえ減って少しの富裕層と大多数が下層、貧しい者になってしまった。インターネットの世界的普及で、フェイスブック、ユーチューブ、インスタグラムで有名人が現れ、お金を稼ぐ人が増えた。

 また、日本では若者達が、ラインで繋がってメールに対して、すぐ返信しないと仲間はずれになってしまい老若男女が、いつ何時でもスマートフォンの画面を見ている。こんな現状を見て、石津健之助は、我々は、こんな社会を望んじゃいない。もっと、ゆっくりと生きて、きれいな花や素晴らしい自然を癒やされながら、ゆっくりを老後を過ごしたい。

 そう言う意味で、自然の美しさに魅せられ、ゆっくりとした時間の流れを感じられるポルトガルに郷愁を覚えて訪れるようになった。いつの日にか、時間に追われて、忙しく、競争にあけくれる現代社会が、近いうちに人情味のある平和で、長生きできる世界になって欲しいと、祈らずには、いられなくなった。「終了」

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