第45話:ポルトガル移住とリスボン旅行

文字数 1,675文字

 ポルトガルのビザは、条件に書いてある様に非常に魅力的なビザであった。これを見た佐藤和則、富田義秀、伊東慶子、清水克子は、ゴールデン・ビザが、欲しいと述べた。そして佐藤君が、実は、私達は、そのうち結婚したいと思っているので2人で25万ユーロずつ出し合って、不動産を買って、友人達に、空いてる時に、部屋を貸し出す計画を立てている。

 そこで、非常に都合が良いと話した。また、伊東慶子さんの父が以前、世話した、今田寛人さんが、ポルトガルの国営電話公社にいるので相談できると話した。この後、今田寛人さんに会って、不動産の話などポルトガルについて、聞く事になっていると言った。もし、良かったら、石津夫妻も同席したらいかがですかと、言われたので、一緒に行く事にした。

 タクシーで、リスボンのレストランへ着くと、今田夫妻が迎えてくれ、個室に案内された。そこで伊東慶子さんが、最初、佐藤和則を、彼が、私のフィアンセで、近いうちに結婚する予定ですと紹介し、次、富田義秀君と清水克子を紹介し、彼らも、近いうちに結婚する予定ですと紹介し、最後に、石津夫妻を紹介してくれた。

 今田寛人さんが、伊東慶子さんを見て、本当に美しいレディに育ったねと目を細めて、喜んでいた。今田さんが、奥さんのエレナなさんを紹介してくれた。それによると、エレナさんは、今田さんが、通信の専門家として、NTTの国際協力で、ポルトガルの電話網を作るために、30年前に、赴任して仕事をし始めた。

 数年後、リスボン大学の工学部、電子工学科を卒業したエレナさんを指導し仲良くなったそうだ。今田寛人さんは1950年2月10日生まれで、石津健之助と同じ年とわかり、石津が、今田さんに、今、何に、一番興味をもっているのか聞くと、昨年、船舶1級免許をとり、クルーズに出るようになり、いずれ、カラマラン・クルーザーヨットを買いたいと話していた。

 石津も日本で40フィートのカラマラン・クルーザーヨットを友人から譲り受け、仲間を集めて会費制でクルーズに出かけていると話すと、うらやましいといった。今田が、私も買いたいが、中古でも20~30万ユーロかかるので買えないと述べた。彼の友人のヨットクラブの管理人の一人と2人で、ローンを組んで、カラマラン・クルーザーヨットを買う予定だと話した。

 その後、友人を探して会費制で、レンタルし、ローンを返済していく計画を考えていると教えてくれた。石津が、私も、仲間入りしたいが、ポルトガルに移住する気はないし、あまり力になれないと言うと、今田さんが、毎年来て、私のカラマラン・クルーザーを借りてくれれば良いと言ってくれた。お酒も回ってきて、石津が、それなら、協力できると言った。

 すると今田さんが、いずれリスボンから1500キロのバルセロナ、2000キロのマルセイユに数日かけてクルーズ旅行に行くのが夢だと語った。3人で協力して、その夢を実現したいと盛り上がった。石津が、計画が立ったら、是非、連絡してくださいと話した。何としてもこの計画を実現しようと、2人で、真剣に話し、固い握手をした。

 その後、飲んで食べて歓談していると今田さんの奥さんのエレナさんが、流暢な日本語で、話に加わってきた。そのうち、男性は、不動産の話になり女性達は、女子会の話で、恋、結婚、彼氏の話題で、盛り上がった。今田さんが、ポルトガルの不動産の値段は、外人に売る時は3-5割、高いと言い。50万ユーロなら大きな家か、マンションなら2室、買えると話した。

 不動産買う事が決まったら一緒に見てあげると言ってくれた。ポルトガルはスペインと違ってラテンと言っても血の気の多い人は少なく純朴な人が多いと話しファドは、日本の演歌の様なもので、親しみやすい。魚料理が多く、日本人の口にあい値段も安く住み易い所だと話した。

 そうして、夜が、更けた頃、タクシーでホテルに帰った。翌日は、テージョ川の河口にあるベレンの塔は、ジェロニモス修道院と同じマヌエル様式で建てられた石造りの塔。真っ白で風情のある外観は、荘厳な感じがする。
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