第8話:中村さんとの付き合いと沖縄、北海道旅行

文字数 1,778文字

 すると、以前の彼女を知ってると言う、中高年のファンが増えた。1992年10月15日、大きなホテルの舞台で歌謡ショーをすることになり100人分の席を用意したが、1週間で完売したようだ。もちろん、石津夫婦には、無料で招待してくれたので十分楽しませてもらった。

 そして、中村小夜子さんは、昨年とは打って変わって生気がみなぎり、すっかり元気を取り戻した。人前に出るって本当に重要な事だと石津夫妻は中村小夜子さんに教えられた気がした。その後、休日、石津夫妻は、中村小夜子さんに連れられて日比谷の帝国ホテルやパレスホテル、ホテルニューオータニ、橫浜のホテルニューグランドのランチを食べて歩くようになった。

 冬には、ふぐの名店にも連れて行ってもらい本当に楽しい時間を過ごし視野が広がった。1993年の正月、鎌倉プリンスホテルで、昼食をとりタクシーで鎌倉から江ノ島までドライブを楽しんだ。3人で誕生日の近い休日、誕生日パーティーをしクリスマスパーティーを企画した。1993年1月19日、石本聡君から電話が入った。

 そして、伊藤忠商事を388円で6万株買いを入れろと言われ、その通りに証券に伝えた。すぐに、買えたらしく388円で6万株を2328万円で買え残金が602万円だと言われた。1993年2月、石津夫婦と中村小夜子の3人で2泊3日で沖縄へ避寒の旅に出かけた。1993年2月16日、羽田から那覇に到着。

 レンタカーを借りて石津健之助が運転して名護市にある、ザ・ブセナテラスという沖縄で最高級の景色の素晴らしいホテルに到着。ホテルの前の海に上がる朝日を眺めたり、ホテルの敷地の南国独特の植物を昼間に散歩して見て回った。ここが本当に、日本なのかと、疑いたくなるような素晴らしい景色に、感動し、海に沈む夕日を見た。

 その後ホテル内に入り冷たいカクテルをレストランで飲んでいると、なんとも言えない充実感というか満足感に浸る3人だった。翌日、朝食後、10時にチェックアウトしホテルのカフェで、お茶してレンタカーで万座毛という名所を巡った。その後、残波岬の景色を見ながら読谷村の日航アリビラに12時過ぎに到着して、ゆっくり昼食をとって、チェックイン。

 ホテルの前のビーチを散歩して15時過ぎ、カフェで、お茶して夕飯まで部屋でゆっくり休んでシャワーを浴びた。その後、ホテル内のレストランで泡盛を飲みながら沖縄特産のアグー豚のステーキをいただいた。翌朝もホテルの前のビーチや庭を散歩し9時前にチェックアウトして、12時過ぎの那覇空港発の飛行機で羽田空港へかえった。

 その後、2月20日、夜5時過ぎに熱海のマンションに着いた。石津健之助は、秋田で仕事をしている頃、同じプロパー仲間に海釣りを教えてもらい、それ以来、釣り好きになった。最近、熱海でも釣りを始めてマンションから歩いて釣り宿の船に乗ってシロギスや、アオリイカ、メジナ、メバルを釣ってくることが増えてた。

 多くの魚が、釣れると中村小夜子さんを呼んで刺身や天ぷら、塩焼き、煮付けなどにして、酒を飲みながら楽しむようになった。すると奥さんが夕飯のおかずを作らなくて良いので大助かりだと笑いながら言った。奥さんの方は、船に酔いやすく誘っても、いつも断られてばかりだったが、石津健之助は、月に1、2回は、釣り船に乗って魚を釣る日が続いた。

 5月になり、梅雨があけ、7月の暑い日、中村小夜子が土日にかけて、北海道に行きませんかと誘われて、そうね夏の北海道行ってみたいわねと石津の奥さんが同意した。7月12日、羽田から函館空港に入り、湯の川温泉に宿を取り、函館空港からバスで湯の川温泉の宿にチェックインして、函館駅近くの市場で、函館塩ラーメンといかソーメンを食べに行った。

 翌日の札幌行きの切符を買って、宿に戻り、ゆっくり温泉に入り、早めに床についた。翌日、朝6時過ぎに起て、7時過ぎにチェックアウトし、タクシーで函館駅へ行き、9時近くの特急で13時前に札幌に到着。

 札幌駅前の、お寿司屋さんで、寿司を食べてタクシーで、すすき野のホテルに行き、荷物を置いて、すすき野の周辺をぶらついた。その後チェックインし、夕方、大通公園を散策して、札幌味噌ラーメンの名店に入り、食事を終えた。近くのパブに入って、上等なニッカウヰスキーをロックで飲んだ。
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