第44話:クラウドファンディングとゴールデンビザ

文字数 1,701文字

 この年、NPOメンバーの知り合いで退職した元商社の営業マンや平成芙蓉会でも元営業マンが5人加わり大手企業を回り「NPO未来の子供へ」のパンフレットを渡し活動状況を知ってもらい1社でも多く営業活動をして協賛をお願いして回り協賛金や協賛品を徐々に増やした。クラウドファンディングも毎年、募集して年間5百万円以上の協賛を得られるようになった。

 この話が、神奈川新聞に載り、テレビ神奈川のニュースに取り上げられて家庭に残っている乾麺や缶詰。賞味期限の3ヶ月以上の残っている商品の提供を呼びかけトラックで回収に回り、こども食堂へ運搬して喜ばれた。2013年4月初旬、石津三千子さんも、今後、旅行社で、働く事を辞めると話し、旅行社への支払い口座を解約し、残金の2千万円を他の口座に移動した。

 その後、彼女の総資産が1億円になった。その後、ゆっくり温泉に入り、暖かい日は、近くの海岸を散歩した。2013年は石津三千子さんが、旅行に同行する看護婦の仕事を休むと言った。そして南ヨーロッパを旅行しましょうと述べた。そして、まだ、行った事のないスペイン、ポルトガルの旅行に2013年5月8日出かけることした

 一応、ポルトガルのゴールデン・ビザに興味を持っていると言った佐藤君に連絡すると是非、同行させて下さいと言う話になり一緒に出かける事になった。2013年5月8日に成田空港で、石津健之助が、奥さんを佐藤和則、富田義秀、伊東慶子、清水克子さんに紹介した。佐藤君達は7日後の5月15日に帰ってくると話していた。

 成田空港からミラノ空港へ13時間、ミラノから3時間でポルトガルのリスボン空港へ到着。その日は、ホテルに入りゆっくりして翌日、ポルトガルの移民局へ出かけた。そして、ゴールデンビザの話を聞いた。大型ワゴンタクシーでポルトガルの移民局に行き、英語で話せる人をお願いしますと言い、ビザの話を聞き始めた。

 ポルトガルの「黄金居住ビザ・ゴールデン・ビザ」の書類には、以下のように書いてあった。条件は、1、主たる申請者が満18歳以上である事。2、非EU加盟国家の国民である事。3、規定された価格、50万ユーロ以上の不動産をポルトガルで購入する事。4、個人用の健康保険を購入する事。5、犯罪歴がない事「無犯罪証明書の提出が必要」

 特に、言語能力、学歴、事業経験の要求はなく、資金の出所についても説明する必要はない。実質満たさなければならない条件と呼べるものは、
「50万ユーロ以上の不動産をポルトガルで購入すること」のみだと言った。

 また「従たる申請者」として、1、主な申請者の法律上の配偶者。2、満18歳未満の子女、3、満18歳以上の未婚で、全日制の大学・大学院に在学中で経済的に独立していない子女。その他、主な申請者及び配偶者双方の事業や年金で完全に自立した生活を営むことができる方を除いた「経済的に独立していない」と言えるご両親も居住許可の申請を行うことができる。

 ご家族3代までが、一緒に移住できる。審査期間は、購入する不動産の選択、現地の銀行口座の開設などの準備期間は除いて、ポルトガル政府による審査期間は90日以内です。審査が通過すると、1年間の居住カードを取得できる。次の更新時以降、毎回2年間の居住カードを取得できる。更新にかかる期間は、60日以内。

 永住権の取得の条件に関しましては、はじめの居住カードを取得して5年間が経過すると、永住権の申請ができます。この時の申請条件は緩く、1年目に7日間、2、3年目に合計14日間、4、5年目に合計14日間ポルトガルに滞在されていれば、申請条件を満たします。日本で仕事、学業を続けつつ毎年ポルトガルに旅行に行くだけで永住権は申請できます。

 ご購入いただいた不動産はいつでも売却できますが、永住権取得を希望される方は、永住権取得までは、所有して頂き、その後であれば、売却しても永住権に影響はありません。以上の様に、ビザを取得後、資金の出所についても説明する必要はなく、海外からの利益をポルトガル国内に持って来ても、税金の対象とならず、5年間たてば、永住権まで取得できる。
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