第52話:再びポルトガル旅行

文字数 1,762文字

 これを聞いて、なるほどと佐藤君が納得した。中高年の人達は、やはり年の半分は、日本で過ごしたいと思う人が多いのですねと語った。佐藤君が、ところで、お礼というのは、以前、お話しした様に、石津夫妻には、いろいろお世話になったので、私の購入した2LDKマンションを1泊なら1万円、1週間なら5万円、1ケ月なら10万円で貸すと言ってくれた。

 到着予定の日を電話していただければ、マンションの管理人さんに電話しておくので、利用して下さいと言った。この申し出は、助かると、石津健之助が言い、実は、もう一度10月中旬からポルトガル、スペインに出かけようと考えていると話した。具体的な日程が決まり次第、利用させてもらうよと言った。そして2014年10月15日、再び日本を出発。

 ミラノを経由してポルトガルのリスボンに到着。リスボンの町を1日散策し、3日目、バスで、リスボンから海辺の好きな町「ナザレ」に行った。海辺のきれいなナザレの町を散策し日帰りでリスボンに戻った。翌日、リスボンから電車でシントラへ行った。

 観光客で、混雑するバスで、1時間弱で、ヨーロッパの西の端・ロカ岬に到着。ここがヨーロッパの西の果てだと思うと、つい感傷的になった。ロカ岬は切り立った断崖の上に、素敵な、たたずまいの灯台がある。その近くの石碑にカモンイス読んだ有名な詩「ここに地果て、海始まる」とポルトガル語で書いてあった。

 翌日、リスボンからポルトに列車で移動して、2泊して川沿いの素敵な景色を散策。ポルトのクレリゴス教会は、修道士らの依頼でイタリア人芸術家、ニッコロ・ナッソーニが建てたバロック様式の教会。世界遺産のポルトの街から見える「クレリゴスの塔」はポルトのシンボル。ポルト大聖堂は旧市街で最も古いロマネスク様式の建物で、教会内部は改築されたようだ。

し かし、ファサード全体の外観は、建築当時そのままを守っていて、ポルトガル国内で最重要の建築の一つと言われている。次に、ゴシック様式の質素な外観とバロック様式の豪華な内部装飾で知られているサン・フランシスコ教会、の重要な建物は金泥細工の装飾が美しく、エッサイの樹の彫刻も見ることができる。

 また、日本にもゆかりのある教会で、8人の殉教者が描かれている「長崎26聖人」の祭壇もある。散策の途中で、川のほとりのカフェで休んで美味しいレストランで食事をして楽しんだ。食事している時、アゲタと言う町のアンブレラ・フェスティバルの話が、耳に入った。街のアーケードを傘で埋め尽くして、とても美しいフェスティバルだと話題になっていた。

 それを聞き、今回は、行けそうもないが、次回は、是非、行ってみたいと考えた。翌日の10月23日にリスボンに帰り一休みし床についた。翌日、大西洋の真珠と呼ばれているマディラ島へ出かけた。リスボン空港から飛行機で2時間でサンタ・クルスと言う空港の町へ着き、マディラ島観光の拠点の町、フンシャルの町まで空港からバスで1時間弱。

バス停を降りると、近くのラブラドーレス市場では、色とりどりの素敵な花、バナナやマンゴーなど南国の果物、鮮魚や工芸品などが店に並んでいた。明るい色彩が、島の大自然と相まって、美しい。また、あのクリティアーの・ロナウドは、この町の出身だと聞かされた。フンシャルの歴史的中心地とモンテの街をつなぐケーブルカーでモンテへむかった。

 「カレイロス」と呼ばれる白い服に麦わら帽子の男性がフンシャルまで乗せてくれます。フンシャルの入り江を臨む素晴らしい絶景を眺めながら乗り物が楽しめる。マデイラ自然公園は、この島が発見された時から、ほとんど変わらない月桂樹林に囲まれた絶景。氷河期以前の姿が、残されている貴重な原生林として世界遺産に登録されている。

 フンシャル市街とちょうど反対側にあるジオラン岬は、世界で2番目の高さを誇る580mの断崖絶壁。ジオラン岬がある綺麗な港町・カマラ・デ・ロボスから岬を見上げても圧巻の景色。天空の山『ピコ・ド・アリエイロ』標高1800メートル。

 その切り立つ山の頂は、白い雲が広がる絶景。その雲海の間から、尖った山々などが一望できる。原始的な地球を感じる事が出来る、まさに天空の山。また、山頂まで、車で行くことが、出来るので、気軽に絶景に出会える。
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