第63話:リスボン・ロング・クルーズ1

文字数 1,723文字

 大人10人が乗れる居住スペースで、ガスコンロ、シンク、冷蔵庫、大型のバッテリー、テレビ、ノートパソコンがあった。スマートフォンを使えば、10海里・18kmの沿岸までは、電波が届き、インターネットも使える。この船を使って地中海沿岸をリスボンからマラガ、カルタヘナ、バレンシア、バルセロナまで行き、帰りは極力、無寄港でリスボンへ帰って来る。

 4日間のクルーズに出かける計画を立てた。今田さんも初めての長距離クルーズに挑戦してみたいと言うとヨットクラブのアンドレも喜んでサポートさせてもらいますと、熱く語り、この話を、このヨットクラブですると船舶1級の免許を持った2人が手伝いたいと言った。ヨット専門の3人を加えた5人がサポートし総勢8人でクルーズに事になったと教えてくれた。

 これで、ロングクルーズのメンバーが決まり石田健之助が、金銭的な協力をすると約束した。そして今田さんとアンドレが綿密に計画を立てておくと言うと、お願いしますと言って石津健之助がホテルに帰った。この話を奥さんにすると、わかりましたと言い、今田さんの奥さんのエレナさんに電話をして、小旅行の計画を立てていた。

 その後、クルーズに行っている8日間、買い物したり、ポルトやコインブラへ出かけたりしていますから、ご心配なくと告げた。そして、くれぐれも気を付けてクルーズをしてくださいねと言ってくれた。出発は、明後日の朝6時と言い、今日、銀行で3000ユーロおろしてくると話し、一緒に行こうと言い。10時にホテルを出て。散歩をした。

 その後、11時過ぎ、レストランに入り、ゆっくりランチを食べた。13時に銀行で、お金をおろしデパートへ行きウインドブレーカ、衣類などロングクルーズに必要なものを買った。ホテルに戻りスーツケースに小分けして必要な物を詰め込んだ。夕飯は買ってきたものを食べて、早めに床についた。4月15日、4時半に起き、買ってきたパンとジュースを持ち待っていた。

 すると5時過ぎ、今田さんが、車で迎えに来てくれクルーズに出かけて行った。5時半にヨットハーバーに着いて荷物をおろし石津健之助の買ってきたパンとジュースを食べた。そして、荷物の点検、確認をして点検完了して6時に出発。最初は、エンジンで、高速25ノットで6時間、ファロまで270km行き、左に向きを変えると、良い風が出てきた。

 そこで帆を張っての走行を開始して6時間でジブラルタル海峡に差し掛かった。進行方向、右手にアフリカの広大な大地を見ながら進み、風が弱まった所でエンジン走行に変えて25ノットの高速走行で3時間半140kmでマラガに夜22時半に到着。その後、軽油を満タンにして、23時にマラガを出航しバレンシアへ向かった。

 免許を持っていないが、ヨット経験の長い3人が、良い風が出てきたと言い、ここから交代しますと言い石津健之助と今田さんとアンドレに少し寝たらいいと言ってくれた。もし風が、なくなったら起こしますと言ってくれ、2人が、ベッドに入って寝た。4月16日、4時頃、風がなくなったので交代お願いしますと言われて、石津たちが、起きてた。

 そして、エンジン走行で高速で走り始めて、しばらく行くと、カルタヘナ到着。すると今田さんが、バレンシアまで行こうと言うので4時間、高速走行で走ると4月16日、朝8時過ぎにバレンシアに到着。バレンシア港で降りて近くのヨットクラブで朝食をとって一休みしてシャワーを浴びて軽油を満タンにしてヨットを点検した。

その他の人達は、必要な食料品や飲み物、水を買い込んで、再び、9時にバレンシアを出て、バルセロナをめざした。海に出ると良い風が出て来たのでセイリングが、得意な若者3人に交代した。休養十分のアンドレが、華麗なセイリング技術を披露した。彼は以前、ポルトガルのヨット選手権に出て、何回も入賞した経験を持つ優秀なヨットマン。

 リスボンでも青少年のセイリングの教官をしているという話を聞いた。16時事になり、風が弱まったので、エンジン走行で高速運転となり、石津健之助と今田さんが、再び、運転を交代し、21時頃にバルセロナ港に到着。今日は、ホテルに泊まろうと石津健之助が言った。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み