第58話:夏の北欧2

文字数 1,616文字

 次に訪れたのは、ウスペンスキー寺院で、ヘルシンキ大聖堂から近い沿岸の丘にそびえ立つ、もう一つのランドマークが、北欧最大のロシア正教の教会、ウスペンスキー寺院で、黄金の玉ねぎ屋根が乗ったレンガ造りの教会内部は、装飾的できらびやかな空間が広がっていた。ここでは規律の厳しいロシア正教の教会の伝統を重んじて、肌の露出を避ける。

 教会の内部では帽子を取るなど服装マナーに、気をつけた方が良さそうだ。翌日は、テンッペリアウキオ教会を見学。ここは、なんと岩盤を繰り抜いた地下空間に埋もれる形で実現した、近代建築の教会。外観は変哲のない岩場に、こんもりとドーム屋根が覗かれるだけで、誰も、教会だと気づかない。

 しかし、中に入ると、岩肌がむき出しになった円形空間にスリットが地上からの光を降り注ぎ神秘的な雰囲気の教会。その後、小腹が空いたので素敵なカフェはないかと探してるとカフェ・アアルトを見つけた。エスプラナーディ通りにあるストックマン百貨店の中に、このカフェはある。ここは、世界的に有名なフィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトの設計による物。

  小さいお店だが、大理石のテーブルやブラックのレザーチェア、ゴールドのペンダントライトも全て、アアルトがデザインしたもので映画「かもめ食堂」の舞台となった所。ここで一番人気のブルーベリータルトと珈琲をいただいた。その後、ヘルシンキのオリンピア・ターミナルからストックホルム行きの「タリンクシリヤライン」で移動することにした。

 料金も格安で15時から乗船でき17時、出航して、翌朝9:45分着で、便利だ。マーケットで買いものしてシャワーを浴び、ベッドで横になって寝た。起きたら、隣の国に移動してるという感じだ。そして船なので、美しい海の景色やカモメを見ることができる。船からは、夕日と朝日も見ることができる。そしてストックホルム・バッタムン港で下船。

 徒歩10分でガーデット駅へ行き、ストックホルム中央駅へ列車で10分弱で到着する。スウェーデンは第二次世界大戦で戦いを行わなかったので空襲がなく、現在でも、大昔のストックホルムの街並みを体験することができる。世界で最も美しいと都市と言われている。中でも、旧市街地、ガムラスタン地区は、まるで中世のような雰囲気。

 ガムラスタンという旧市街は、映画『魔女の宅急便』のモデルになったと言われているストックホルムでも有名な観光地。そして、ヨーロッパの古い町並みが、そのまま残されている。ここガムラスタンにあるノーベル賞博物館では、歴代のノーベル賞受賞者の功績の展示されている。館内にあるカフェでは、椅子の裏に、ノーベル賞受賞者の直筆サインが書かれている。

 次に見学したのが「ヴァーサ博物館」17世紀に海底へ沈んだヴァーサ号は、1961年に引き上げられ、保存・修復されてこの博物館に展示される。見学を終えて、ホテルに戻り、夕食後、早めに床に就いた。翌日、ストックホルム、若者のエリア「セーデルマルム」へ出かけた。その散策で立ち寄れる場所、ホガスチゲンは、街の一番高い所にあり広場のようになっていた。

 そして水辺を行き来する船などがよく見える。次に行ったのは、北欧のヴェルサイユ宮殿”との呼び名を持つ、ストックホルム郊外の離宮「ドロットニングホルム宮殿」。この宮殿は24年もの年月をかけ、1686年に完成した。この時代に建てられた宮殿の中でも大変ユニークで、当時のままの姿をほぼ残している。それらが評価され1991年には世界遺産に登録された。

 ドロットニングとは、スウェーデン語で「王妃の小島」を意味する。自然溢れるユールゴーデン島にある魅力的な世界初の野外博物館「スカンセン」。全国各地から移築された18~20世紀の家屋や、その当時の生活の様子、民族衣装に身を纏った人々、民芸品の製作実演、民族音楽の演奏、民謡やダンスのパフォーマンスなどが見られる博物館。
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