第45話

文字数 502文字

救命救急センターは数人の医師が妹の命を救うべく頑張ってくれていた。
所持品に先生の名刺があり、診察中で連絡がつかない私の代わりにそこへ連絡したようだ。

そしてさっきの看護師の慌てようにつながる。
ここ近年、すぐに救急搬送されないケースがあるとニュースで伝え聞いていた。

妹も2件ほど断られていたらしい。
ただ、たまたま所持品に先生の連絡先があり、この病院も救急外来があるのでこの病院で受け入れてもらえたようだ。

事故にあって、ここまで来るのに1時間くらいは要したらしい。

妹が事故にあった。それを聞いて私は倒れ込んでしまった。主治医はそうなるだろうと予測していてここに連れてきたのだ。
妹が処置されているのがその角を曲がった救急センターだ。
先生は先生なりに気を使って、近くまで連れてきてくれていたのだ。

社長に連絡してくれたのは、病院側だった。

あの日、社長が私の話を聞いたときに、知らないうちに主治医と名刺交換をしていたようで、意識を失った私の代わりに、緊急連絡をいれてくれたそうだ。

何時間か経って目を覚ましたときにはすべて終わっていた。

念のための入院手続きと、甥の迎えや世話。
主治医との話。

そして、たったひとりの妹の命。


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