第6話

文字数 191文字

よほど長い時間、病院で放心していたらしい。

彼はこの前10歳になり、1時間くらいなら留守番できるようになってきていた。

甥は、私の顔を見るなり
「おばちゃん、お帰り・・・、どうしたの?具合悪いの?」
と、心配そうに聞いてきた。

取り繕っていたつもりが、子供にすらすぐに見破られるくらいの表情だったようで情けない。

「大丈夫だよ。」
そう言うとちょっと安心したのかリビングのほうへと行ってしまった。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み