第44話

文字数 277文字

いつも通りの検査を終え、主治医と話しているときのことだった。

急に慌ただしく看護師が入ってきて、私を置いて先生だけ連れて一旦席を外した。
看護師と一瞬目が合ったときに、心がざわめいて急に落ち着かなくなった。

多分数分だったのに、先生たちが戻ってくるまで小一時間くらいに感じた。
少し蒼白になった先生が、一つ検査を忘れたとか言いだした。

二人でゆっくりと診察室へと向かう。
何故か胸騒ぎがする。

さっきまでテーブルと椅子がある部屋だったのに、横になれる診察台のある部屋に通されて、その診察台に座らせられた。

そして小さく呼吸を整えると、妹が救急車で運ばれてきた事を告げた。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み