第12話

文字数 233文字

新しい部屋に親子で馴染みだした頃、珍しく妹から母へと連絡があった。
私は仕事が大詰めに差し掛かっていて殆ど家に十分に帰れてなかったそんな日。

母は私に心配をかけまいと、会うことを伝えてくれていなかったので知らずに仕事がほぼ終わったタイミングで帰宅すると、見たことのない靴が玄関にあり驚いてリビングに向かうとそこには妹がいた。

私とは約十年ぶりの再会だった。

彼女は私より年上に見えた。
そして、どこかボロボロだった。

服装とかじゃなく、見た目とかじゃなく。
なんかそう、精神的に。

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